2016 Fiscal Year Research-status Report
パラリンピックゲームの3Dリアルタイム放送および再現
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16K12421
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
柴田 直樹 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (40335477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高 俊涛 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (30732961)
伍 洋 奈良先端科学技術大学院大学, 研究推進機構, 特任助教 (30750559)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 画像解析 / 位置推定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究における重要な要素である,基本図形の認識に関して,カメラで撮影した画像を解析し,長方形を認識するアルゴリズムを開発し,第24回 マルチメディア通信と分散処理ワークショップ (DPSWS2016)にてデモ展示を行い,優秀デモンストレーション賞を受賞した[1].このアルゴリズムでは,GPGPUを用いて,画面中の長方形を認識し,三次元位置推定をリアルタイムで行うことができる( https://www.youtube.com/watch?v=HpaY0HOomAI ).今後,論文にまとめ,国際会議およびIEEE Transactionsなどの英文論文誌に投稿することを予定している.画面中の長方形の認識は,長方形が二次元の長方形と見なせる場合いくつかの先行研究があるが,三次元の長方形の認識と位置推定を行った例はほとんどない.
[1] Naoki Shibata , Yang Wu : "ScreenFinder : Demo for joint rectangle detection and perspective correction," 第24回マルチメディア通信と分散処理ワークショップ論文集, p. 190.
また,このような無線ネットワークでのセキュリティを高める研究として,ビザンチン攻撃に態勢のあるルーティングプロトコルに関する研究を行った.競技場など,多数の人々が集まる会場においては,無線システムに対するあらゆる種類の攻撃が想定される.この研究では,従来難しかった,各端末があらゆる種類の攻撃を行う場合においても正常にデータを目的ノードまで送り届けることを可能にする.この研究は,国際会議COMPSACに投稿し,採録となった.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記の通り,三次元長方形のリアルタイム認識アルゴリズムを開発し,実装するところまでが完了している.現在,このアルゴリズムの評価・既存アルゴリズムとの比較を行っており,2017年の夏頃までに結果をまとめ,国際会議に投稿を予定している.
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Strategy for Future Research Activity |
今後,画像解析に関しては,ディープラーニングを用いた認識精度の向上および長方形以外の基本図形の認識について研究を進める予定である.また,撮影した映像を分散・協調的に処理するため,各選手の車椅子に装着したPC間で広帯域な無線ネットワークを構築し,リアルタイムで処理する技術についても今後研究を順次進めていく.
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Causes of Carryover |
次年度使用額は5万円以下であり,おおむね計画通りに研究費を使用している.旅費などの計算が当初の想定と若干違ったため,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
引き続き計画通りに研究費を使用して研究を進める.
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