2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K12427
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
脇 克志 山形大学, 理学部, 教授 (30250591)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 和算 / データベース / 作図 |
Outline of Annual Research Achievements |
和算幾何問題の作図情報を含めたデータベース構築に向けて、まずは多数の幾何問題をGeogebraを使って作図する上で、必要となる作図ツールの開発を行った。この過程で、アポロニウスの接触円問題が重要な役割満たすことが判明し、アポロニウスの接触円をGeogebraで作図するツールを実装した。また、和算研究の専門家との情報交換のため、平成28年8月19日から21日まで開催された全国和算研究会に参加し、今回の研究内容を発表すると共に、和算研究科から助言を貰った。10月31日から11月1日にかけて開催された研究集会「動的幾何学ソフトウェアGeoGebraの整備と普及」では、幾何ソフトの専門家と情報交換を行い、明治大学の阿原一志教授と画像からの幾何図形抽出に関して、共同研究を行うこととなった。この研究成果は、3月24日に日本数学会にて発表された。また、今回開発したアポロニウスの接触円の作図ツールは、3月23日に開催された「数学ソフトウェアとフリードキュメント」にて公表された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
データベースの構築に向けた基本ツールの開発がほぼ予定通り進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
作図データから和算問題の類似性を評価する手法に関する研究が必要であることが見えてきた。今後は、機械学習や自動証明などに使われている手法の活用を模索していく。
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Causes of Carryover |
購入を予定していた絶版図書の一部が、購入出来なかったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要部分に関して、図書館を経由し借用し、コピーを取ることで、対応する。
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