2018 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of WASAN database using drawing methods information
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16K12427
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
脇 克志 山形大学, 理学部, 教授 (30250591)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 和算書データベース / 図形の特徴抽出 / 文字抽出 |
Outline of Annual Research Achievements |
和算書に記述された図形問題から円や多角形などの要素を抽出し、タグ付けされた要素同士の関係性を数値ベクトルとして記述表現する仕様が制定された。この仕様に基づきJava言語による実際のタグ付けプログラムの実装も行い。R言語によるこの記述表現による幾何学的な類似性評価も可能と成った。 具体的なデータベース構築に向けては、会田算左衛門安明の算法天生法指南に記載された和算問題のデジタル化に取り組み、その結果を2016年の全国和算研究会(題目:作図情報を含む和算データベース構築の試み)及び2017年の日本数学会年会(題目:図形検索を可能とする和算データベースの構築)で発表している。更に、動的幾何学ソフトウェアGeogebra上にアポロニウスの接触円の作図手法を実装したソフトを開発し、2017年3月に開催された「数学ソフトウェアとフリードキュメント」にて公表した。 また、図形オブジェクトによるタグ付けにより得られるベクトルから図形問題の類似度を非負値行列因子分解(NMF: Non-negative Matrix Factorization)で評価するプログラム実証を2018年の日本数学会年会(題目:NMFによる和算図形問題類似評価)で発表している。また、動的幾何学ソフトウェアGeogebraを用いて会田算左衛門安明著の算法天生法指南図形問題を完全デジタル化する試みも行っている。( https://www.geogebra.org/m/MT4Arzpa を参照) また、サンティアゴ准教授との共同研究により、和算書から図形領域を確定するための「カギ」となる文字を転移学習の手法で抽出するプログラムを完成させた。
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