2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on information hiding using multi-view display applying human visual properties
Project/Area Number |
16K12433
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Research Institution | Japan Advanced Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
宮田 一乗 北陸先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (00308355)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 球面ディスプレイ / マッピング / データ可視化 / バーチャルリアリティ / コンピュータグラフィックス |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、フランスL’Ecole de Design Nantes Atlantique の READi Design Labの研究者と行った研究の成果を国内学会で口頭にて発表した。また、同研究テーマの共著論文は国内論文誌にも採録されている。 提案手法では2次元平面上で定義された任意のプロット(点群)データを球面上へマッピングする手法を提案している。球面ディスプレイは外側から球面を見た場合、全方向から当該ディスプレイを見ることができ、また内側から球面を見た場合は全周囲がディスプレイであるような多視点ディスプレイである。本手法の特徴は2次元プロットを球面上へできるだけ大きくかつ歪みが小さくなるようにマッピングすることを可能とする点である。そのようなマッピングを達成するために、本研究ではいったん球に外接する立方体の展開図を考え、当該展開図へのプロットの最大内接射影を計算、その後Elliptical Gridマッピングを用いて立方体各面上の点群を球面上へマッピングするというアプローチを提案した。最大内接射影の計算は最適化問題として定式化し、粒子群最適化により求解を行った。本研究では没入的な環境におけるデータ可視化を応用例のひとつとして提示しているが、提案手法は任意の2Dプロットを扱うことができ、昨年度提案した「コモン・シェアを用いた(k,n)-EVCS」と組み合わせることで「非ユークリッド空間(球面) における視覚復号型暗号」という新たな研究分野開拓に繋がる提案を行うことが可能となった。本研究はその基礎を成すものであり、今後は当該分野における研究を展開していく予定である。
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