2017 Fiscal Year Annual Research Report
Multi-user's Emotion-actuating Display by using Emotional Contagion
Project/Area Number |
16K12471
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷川 智洋 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 特任准教授 (80418657)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | バーチャルリアリティ / マルチモーダルインタフェース / 認知科学 / 情動・感情 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度に得られた知見を踏まえて,情動伝染を利用した感情喚起手法を洗練化して効果を高めるとともに,前年度よりも多い人数で感情喚起が可能か調査し,情動伝染を発生させる要素や,効果的なパラメータの抽出を行った. 昨年度の被験者実験と展示の両方で、電磁弁の開閉音が気になるという指摘があり,動作音を無くし、体験者がより感情喚起の効果を感じられるような展示形態を実現した.また,ニュートラルな映像刺激に代わって、感動する映像や悲しい映像を使用し、そこに涙を付加することで感動や悲しみといった感情状態が増幅されるか調査を行なった. 擬似身体反応提示装置の評価結果をもとに,より大規模な集団での感情喚起・伝染に向けて刺激強度の再設定を行い,これまで構築した装置を組み合わせることや,多感覚的な刺激提示も試みた.さらに,バーチャルな共鳴集団に対して感情を喚起させる感情喚起ディスプレイの構築と評価を行った.具体的には,一体感を生起させる心理学的メカニズムに着目することで,個人の映像視聴においても一体感を創出できると考えた.他者と同期した動作(同期運動),周囲の他者の動作や声といった感情表出の知覚を模試いた,一体化の伴った体験を提示するディスプレイの構築を行なった.また,擬似身体反応提示による感情喚起が有効であるか,前年度に構築した感情センシング基盤をもとに評価した.
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Research Products
(2 results)