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2017 Fiscal Year Research-status Report

視線計測システムによるまんがリテラシー解明の研究

Research Project

Project/Area Number 16K12565
Research InstitutionKobe Design University

Principal Investigator

橋本 英治  神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (50218418)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsアイトラッキング / まんが / 視点注視 / wpf / c# / サッケード
Outline of Annual Research Achievements

2017年はアイトラッキングシステムを使って実際のデータ取得の実験をおこなった。
(1)2016年に作成したアイトラッキングシステムのプログラムを使用して、12人の被験者に3冊のまんがを読んでもらい、その視線移動を記録した。3冊のまんがは、『ブラックジャックによろしく』、『リトルウイッチ』、『[クー]』を使用した。それぞれ、ジャンル、絵柄の違うものである。実験は、被験者がモニターに表示されるデジタル化された見開きの2頁を読んでもらい、読後、キー操作によって次のページをめくることを繰り返す実験である。データは、モニター上の注視点の座標を、その経過時間を記録することで得られる。実験を通じて4494頁のアイトラッキングデータが得られた。
(2)得られた実験データを分析するためのソフトウエアの開発をおこなった。開発環境はvisual studioを使用しWPF・C#でプログラムソフトを制作。画面上の注視点がどのように時間軸上で移動していくか、ビジュアルに再現できるソフトである。これにより、被験者がどこを見ているのか、どれほどの頻度で見ているのか、といったデータをビジュアルに確認できることが可能になった。
(3)神戸大学大学院国際文化学研究科 国際文化学研究推進センター研究プロジェクト「領域横断的映画研究の推進」第3回研究会にて、「まんがは読むものか、見るものなのか」と題して、実験の途中経過を発表した。実験概要とデータの表示について報告した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

(1)アイトラッキングによる実験は12名の参加を得て終了している。データ数は4494頁におよび、90Mbyteのデータ量となっている。すべてはexcelによるテキストデータであり、解析は容易である。モニター上での注視点のX,Y座標、移動時間等が記録されている。
(2)データの解析のため、eyetrackingの発売会社との契約が必要となったため、そのためのアップグレード、及び、使用のためにキーを購入した。これによって本実験がおこなえた。
(3)まんがを読む環境に近づけるために、タッチパネルの導入も検討したが、表示画面が22inchの大型モニターのため、キーボードによるページめくりに変更した。このためのプログラムも開発し、実験をおこなった。被験者にとっては、混乱は生じなかった。

Strategy for Future Research Activity

(1)2017年で本実験の予定データ採取は終了した。このデータを基にして解析をおこなうが、場合によっては、実験結果を裏付けるための補助実験が必要となる可能性がある。これは、実験データの解析結果で左右されるものであり、まだ可能性の段階である。
(2)データ解析ソフトは無料のソフトRを使用する予定であるが、汎用性の問題(解析結果の配布等の利便性)から市販の表計算ソフトでの計算も必要になる場合、最新のソフトの購入と、そのソフトウエアでのマクロによる開発が必要となる。また、より複雑な統計データの解析が生じた際はSPSS等の専用ソフトを導入することも検討している。
(3)データの解析のビジュアル化(視覚化)はmicrosoftのwpfで行なっている。この開発は2017年に大まかには終わっており、より利便性のあるデータ表示機能を開発したい。
(4)データ解析による結果については、日本映像学会等での研究発表をおこなう予定である。

Causes of Carryover

2016年、2017年度に関しては、実験のデータ取得に重きを置いてきた。データの解析等は2018年予定である。そのため、支出額が少なくなった。
2018年度はデータの解析のために予算を執行する。また、5月の学会発表等も予定している。研究論文発表、および、レジュメ等に使用する資料の著作権の問題が絡んでくるため、その権利に対しての使用料等が発生する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2018

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] Eye-trackerによる視線追跡における図像読み取りの基礎研究2018

    • Author(s)
      橋本英治
    • Organizer
      日本映像学会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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