2016 Fiscal Year Research-status Report
計算機を介した人と生態系のインタラクションによる野生動物の被曝モニタリング
Project/Area Number |
16K12666
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
小林 博樹 東京大学, 空間情報科学研究センター, 講師 (60610649)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
瀬崎 薫 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (10216541)
藤原 章雄 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 助教 (60292794)
齋藤 馨 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (70215531)
中村 和彦 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任研究員 (70707075)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | アニマルコンピューターインタラクション |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は「計算機を介した人と生態系のインタラクションによる野生動物の被曝モニタリング」を目的とする。従来の遠隔からの野生動物調査では,ユーザーが実際の自然環境で感じる茂みのざわめきや動物の気配といった“非明示情報のやり取り”が困難であった。そこで本研究では,A) 高線量地帯に生息する野生動物の非明示情報を取得する環境音リアルタイム配信システム,B) 計算機を介した人と生態系のインタラクションを実現する双方向型非明示情報処理機構,C) 計算機を介した人と生態系のインタラクションによる被曝モニタリング評価,を明らかにして目的を達成する。H28年度ではA) 高線量地帯に生息する野生動物の非明示情報を取得する環境音リアルタイム配信システムを構築した。福島第一原子力発電所から10キロ地点の帰還困難区域に構築するため、避難中の地元住民らと関係獣医らへ説明の機会を持ち、研究の目的を十分に説明したうえで許可を得ることができた。帰還困難区域への実際の立ち入りについては浪江町役場の指示に従い適切に行った。また、本技術を活用した作品「Radioactive Live Soundscape」は、日本科学未来館で3月1日(水)-27日(月)開催の特別展示「Lesson#3.11~学びとる教訓とは何か~」にて初公開された。第11回アルテ・ラグーナ国際美術賞を受賞し、2017年3月25日~4月9日にイタリア・ベネチアで展示された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに進んでいる
|
Strategy for Future Research Activity |
計画通りに進める
|
Causes of Carryover |
天候不順により遅れが生じた
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
RAやアルバイトを手配することで研究を加速し、目標を達成する。
|