2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research for the self-generated sandscape creation
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16K12680
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Research Institution | Shonan Institute of Technology |
Principal Investigator |
中尾 寛 湘南工科大学, 工学部, 教授 (10754351)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 海岸侵食対策 / ランドスケープデザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度においては、海岸における竹ずによる従来の堆砂垣の施工現場を調査し、また従来の竹ずを用いた新たな堆砂垣デザインの検討を行う。また、京都の寺社庭園を視察し、伝統的な竹垣を調査し、その活用の可能性の検討を行う。さらに、海岸の環境問題を抱える世界的景勝地であるフランス、モン・サン・ミシェルで、その景観を保持する対策状況を視察し、また庭園史上重要なバロック式庭園をパリ周辺で視察し、その幾何学的ランドスケープデザインの手法、考え方を収集する。国内においても、引き続き厳島神社、松島等の沿岸の歴史的景勝地において、保全対策だけではない海岸の景観、その美学的環境対策事業を視察。 今年度の後半では、これまでのリサーチをもとに様々にスタディしてきた新たな堆砂装置のデザインを検討し最終案を決定した上で、5分の1のモデルによりデザイン検討、その後、原寸大モックアップの制作を行う。最終案は400mmX400mmX1200mmの木製ボックスを縦横4体構成して組み立てられる可変的、仮設的装置となる。この装置を5組、景観と機能を考慮しつつ異なる構成で海岸に配置し、その堆砂装置自身の作り出す風景の効果、風による堆砂の様子、さらに、装置のビーチファニチャーとしての可能性の実験を行なった。海岸での実験の様子は、ドローンによる空撮、360度カメラによる広範囲の撮影等、様々な撮影機材を用いて記録し事後的に実験結果の分析を行った。
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Remarks |
1918年8月、フランス、ボワブシェにて開催されたサマーワークショップにて招待作家として参加。本研究に関連するランドスケープデザインの発想をもとに庭園を設計し、また同ワークショップ主催講演会にて自作の解説の一つとして進行中の本研究に触れる。
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