2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of exercise promotion systems through the visualization of pain indicators for the prevention of locomotive syndrome
Project/Area Number |
16K12691
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Research Institution | Bunka Gakuen University |
Principal Investigator |
岡林 誠士 文化学園大学, 服装学部, 准教授 (30581813)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 主観的な痛み / ウェアラブルデバイス / 運動促進システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では,ロコモ予防という観点から,継続的に受ける外部からの刺激(痛覚への刺激)をトリガーとした個人的な情動経験による痛みを主観的な痛みと定義した検討を続けてきた。これまでに実施した結果を基に,主観的な痛みの評価に対する衣服への装着を前提とした新たな方法を用いたウェアラブルデバイスの作成に取り組んだ。客観的指標は観察可能な刺激とし,定量的であり情動的な評価が定質的であることを目指し,3Dプリンターを用いて作成された。 2019年度はこの実機の作成とその検証を計画していたが,実験実施の予定期間において,コロナの感染拡大による入校制限・実験環境における十分な対策が困難である等の理由から最終段階の検証を行なうことができないまま,研究期間が終了した(2020年6月現在においても同状況であった)。 実機における新たな方法は,以下の通りであった。微弱な同一刺激を一定時間継続または断続的に与え,それを観察可能な刺激(≒目に見える客観的指標)として着装者に示し,その刺激から主観的な痛みに対する評価を行なうというものであった。この方法によって,主観的な痛みに大きな影響を与える情動経験を均質化して不適切な認知・予期を予防・低減することが期待される。 現段階では,素材および形状の複数候補と部位の選定という実験に基づく検証が必要であり,本研究期間の終了後にも引き続き本研究を実施する予定である。また,これまでの研究結果から,刺激と情動経験による主観的な痛みが種々の比較刺激(およびその情動的な評価)によって影響を受けることを示すモデル作成とその検証も今後継続して実施する予定である。
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Research Products
(1 results)