2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K12697
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Research Institution | Hiroshima National College of Maritime Technology |
Principal Investigator |
成清 勝博 広島商船高等専門学校, 電子制御工学科, 教授 (70218056)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 色覚異常 / 画像変換 |
Outline of Annual Research Achievements |
東京の地下鉄路線図を題材に、色覚異常者でも見分けのつきやすい画像に変換するプログラムを作成し、学内紀要で発表した。 地下鉄路線図は、各路線が色分けされていて健常者には便利だが、色覚異常者には色で提供される情報は識別不能であり、それによって精神的なストレスを与えられる。そこで、使われている色を自動で識別し、色覚異常者でも認識可能な画像に変換する手法を考えてきた。 異なる色に、異なる輝度値を与えて、モノクロ画像に変換する方法を考えてきた。ところが、インターネット等で取得できる画像データの多くはJPEG画像で、容量が小さく便利であるが、容量を小さくしているせいで、多くのノイズが含まれている。原画像に数色しか使われていなくても、いったんJPEG形式で保存された画像は多くのノイズを含み、含まれている色は何万種類にもなる。 昨年までは、ノイズが含まれるJPEG画像に対し、ノイズを除去し、同色であると考えられる領域をグループ化し、グループ毎に異なる明度の灰色を与え、全体をモノクロ画像にしてきた、この時色数が多いと、灰色の種類が多くなり区別が困難になる、そこで、灰色に数種類の模様を与えて区別できる領域数を増やすことにした。しかし、できあがった変換画像は、必ずしも識別容易な印象は得られなかった。そこで、色覚異常者でも、識別容易な色があることを利用し、モノクロ領域の組み合わせのみの画像よりも、それらの色を使った領域で画像を構成する方が識別が容易になると考えた。前述の異なる明度の灰色の数を減らし、それに識別可能な数色を加えた背景色と模様を組み合わせて領域を構成し画像変換を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象とした、東京の地下鉄路線図に数色と数種類の模様を組み合わせて、従来のモノクロかと比較して、より認識容易な画像に変換することが可能になった。しかし、領域の認識が完全にできていなくて、本来同一の路線が異なる路線として認識されている部分もあった。その原因は領域の面積が小さすぎたり、幅が狭すぎるたりする場合、JPEG化によるノイズの影響が無視できなかったのが原因であると考えられる。当初は、国際会議で成果を発表する予定であったが、満足のいく画像の変換精度が得られなかったため、中間報告として学内の紀要で研究成果の公表を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
JPEG画像のノイズ除去、同一の路線の認識を行い、画像変換までを全て自動で行える手法を考えてきたが、路線の誤認識を避けるためと、変換後の画像の認識容易さを向上させるために、部分的に手動操作を加えてより精度の高い画像に変換する手法を考える。 自動で行われた領域選択をマウスクリックで修正できるようにする。また、その領域に与える色と模様も画面上のマウス操作で選択可能なプログラムに変更することによって、昨年度末の不具合を解消できると考えている。 本研究の応用として、抵抗部品のカラーコードの自動識別を行う予定にしている。色覚異常者にとってカラーカードの識別をアシストする道具があれば非常に便利である。カメラ画像中の抵抗の領域、カラーコードの領域抽出、ノイズ除去を行う。以上の処理は地下鉄路線図の領域判別の手法が使える。続いて色判定が可能になれば、抵抗値の自動認識が可能になる。
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Causes of Carryover |
前年度未使用額が、比較的少額であったため、次年度に繰り越して、国際会議の参加費および旅費にの一部とする予定である。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に国際会議の参加費および旅費として使用を計画している。
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Research Products
(1 results)