2016 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese-English dictionary for food texture
Project/Area Number |
16K12711
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Research Institution | Nippon Veterinary and Life Science University |
Principal Investigator |
小竹 佐知子 日本獣医生命科学大学, 応用生命科学部, 准教授 (60233540)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
篠原 和子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00313304)
宇野 良子 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (40396833)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 食感 / オノマトペ / 日英語対照 / 音象徴 / 食文化 |
Outline of Annual Research Achievements |
食品を食べた時の食感表現のうち、「バリバリ」や「ねちゃねちゃ」といったオノマトペ(擬音語・擬態語)は日本語の特徴の一つであり、外国語の対照語を見つけるのが難しい場合がある。そこで、食感オノマトペと「かたい」「コシが無い」などの一般表現とのカテゴライズを、様々な物性値(破断応力・圧縮応力など)を示す試料を用いて日本人パネリストにより行ない、オノマトペ表現-一般表現-物性値とを関連させた食感対照表を創作し、次に、英語を母国語とするパネリストに同試料を供試して英語食感表現を収集し、日本語-英語間の食感表現対照表を構築することを目的とした。 破断強度の異なる(≒かたさの異なる)市販煎餅類7種の「かたさ」について、日本人パネリスト85名によりかたさの知覚強度の評価を行った結果、破断強度と知覚強度の間には直線性が認められた。さらに、別の日本人パネリスト85名により、別の市販煎餅類6種類について同様の評価を行った結果、先記直線とほぼ同等の傾きを示す直線が得られた。以上のことから、日本人パネルは構成員が変わっても「かたさの知覚強度」について同等の評価基準を有していることが確認された。上記市販試料を参考に、かたさは異なるが味強度がほぼ等しい5種類の煎餅試料を調製し(亀田製菓㈱による)、日本人パネリスト、オーストラリア人パネリスト、イギリス人パネリストそれぞれ30名ずつに喫食させ、食感表現を収集し、それぞれの試料の日本語表現と英語表現の対照表を作成した。 また、市販煎餅類、市販グミ類、市販スナック類の食感表現を日本人パネリストにより収集し、その際、パッケージに印字されている食感表現とパネリスト自らの食感表現の乖離度も検討した。
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Research Products
(7 results)