2016 Fiscal Year Research-status Report
情報処理技術を活用した調理実習における教育支援システムの開発
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16K12715
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Research Institution | Osaka University of Economics |
Principal Investigator |
金井 猛徳 (金井猛徳) 大阪経済大学, 経営学部, 講師 (60721321)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 教育支援システム / 調理実習 / 3次元深度センサ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、調理実習において調理技術の適切な指導および学習環境の充実化を可能とする調理実習支援システムの開発を行うことを目的としている。 管理栄養士・栄養士養成課程における調理実習の進行方法は、教員が示範台で調理方法を見せ、学生はメモをとり、そのメモを確認しながら実習を行うことが一般的である。しかし、実習の工程は非常に複雑であること、衛生的な観点からも教材やメモを確認することが困難である。したがって、上記に対応する支援システムは重要な研究課題であるが実施されていない。しかし、情報教育分野では、情報処理技術を効果的に向上または容易に理解を深められるように映像資料の配信・記録を用いて視覚的に学生の学びを支援するシステム(e-learningや教員モニタ共有システムなど)が活用されている。これらの情報処理技術を調理実習にも活用することが十分可能と考える。 本年度は「3次元深度センサを用いたジェスチャー操作によるデジタル教材(レシピ、調理動画等)システムの開発」を行った。また、システムの操作検証を行うため、栄養士養成課程の学生を対象に操作体験を行った上でアンケート調査を実施し、システムの有効性についても検証した。 デジタル教材システムは、3 次元深度センサ、ディスプレイモニタ(モニタ)およびそれらを制御するアプリケーションが導入されたパーソナルコンピュータ(パソコン)で構成される。制御用アプリケーションは、Microsoft Visual Studio.Net C#を用いて開発し、3次元深度センサ(kinect)の機能を活用して、Microsoft Windowsが搭載されたパソコン上で動作するようにした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度予定していた3次元深度センサを用いたジェスチャー操作によるデジタル教材(レシピ、調理動画等)システムの開発が計画通りに実施できた。kinectによるマウス操作と同様の操作を可能にする機能を搭載する箇所において、操作性を高くすることに時間を割いたが計画どおりに進めることができた。また、システムの操作性の検証においてデータの分析は現在進行中であるが、概ねシステムの有効性が確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、最終年度の開発予定である「クラウドコンピューティングによる実習後の学生の自己学習や教員による調理実習状況が確認可能な実習モニタリングシステム」の開発を進め、本年度に開発したシステムと統合させる予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由としては、その他の機器運搬費が当初の予定より複数回の検証を1度に済ませることなどができ、費用が少なく済んだことにある。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
これらの金額と次年度以降に請求する研究費を合わせた使用計画としては、実習モニタリングシステムの開発に必要となる機器備品・消耗品費、図書購入として使用することを計画している
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Research Products
(1 results)