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2017 Fiscal Year Research-status Report

ベージュ脂肪細胞の可視化を目指した生体イメージング法の確立と抗肥満成分の探索

Research Project

Project/Area Number 16K12728
Research InstitutionWakayama Medical University

Principal Investigator

井原 勇人  和歌山県立医科大学, 共同利用施設, 講師 (00223298)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 向阪 彰  和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (00458051)
竹島 健  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40647517)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywordsベージュ化脂肪細胞 / 生体イメージング法 / 抗肥満機能成分
Outline of Annual Research Achievements

我々は、サンショウ成分には抗肥満効果があり、高脂肪食による脂肪肝を抑制し、糖・脂質代謝改善効果を有すること、また熱産生タンパクUCP-1をはじめベージュ化に関与する遺伝子発現が亢進することを明らかにしてきた。
ジャクソン・ラボから輸入したThermo Mouse(FVB/N-Tg(Ucp1-luc2, -tdTomato) /1Kajim/J)を繁殖させ、個体識別のために耳パンチをした耳片組織からゲノムDNAを抽出しGenotypeをチェックしたところ、雄のみにUCP-1/ルシフェラーゼ・レポーター遺伝子が導入されていることが判明した。すなわちY染色体に挿入されているということである。これらの事は、トランスジーンの導入マウスはヘテロ体でしか得られないことを意味している。
実験するにあたり、まず寒冷刺激、beta-アドレナリン受容体アゴニスト刺激にて、UCP-1/レポーター遺伝子の発現が上昇するかどうかを確認した。寒冷刺激にて、特に褐色脂肪組織におけるUCP-1/ルシフェラーゼ・レポーター遺伝子発現について検討したところ、9℃で5時間では発現が見られなかったが、16時間でレポーター遺伝子発現が見られた。次に、CL316243について検討したところ、3日間腹腔内投与で同腹の兄弟6匹のうち4匹でレポーター遺伝子発現上昇が見られた。また同複にもかかわらず、1匹は反応が弱く、さらにもう1匹はこれらの刺激を与えなくても、強く発現を示すものも存在した。
次にサンショウ成分を混餌して、8週間に渡りUCP-1/レポーター遺伝子発現を追跡したところ、褐色脂肪組織での発現上昇はほとんどなく、下腹部でのUCP-1/ルシフェラーゼ・レポーター遺伝子発現上昇は見られるものの、これらの組織は鼠径部皮下脂肪ではなかった。それ以外にも、Y染色体に導入されているためか、睾丸そのものでの発現上昇が認められた。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

輸入したThermo Mouse (UCP-1/Luciferase レポータートランスジェニックマウス)の輸入に手間取ったため、当初の計画より遅れている。また、Y染色体にトランスジーンが挿入されているためヘテロでオスにしか発現せず、交配により実験に用いる匹数を揃えるのに苦心している。睾丸が非特異的に発光するするため、鼠径部皮下脂肪のベージュ化が分かりにくいという難点がある。

Strategy for Future Research Activity

上記の問題があるため、新たにトランスジェニックマウスを作成する必要があるものと考えられる。ただ、褐色脂肪組織での発現に関しては、概ね既知の刺激に対する発現パターンが再現されていると考えられるため、褐色脂肪組織でのUCP-1遺伝子発現上昇をさせるもののスクリーニングには使えそうである。

Causes of Carryover

輸入遺伝子改変マウスの到着に時間がかかり、これを用いた実験をする時間があまりなかったため

  • Research Products

    (7 results)

All 2017

All Journal Article (1 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 1 results) Presentation (6 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Invited: 1 results)

  • [Journal Article] Impact of heart-specific disruption of the circadian clock on systemic glucose metabolism in mice.2017

    • Author(s)
      Nakao, T., Kohsaka, A., Otsuka, T., Thein, ZL., Le, H.T., Waki, H., Gouraud, S.S., Ihara, H, Nakanishi, M., Sato, F., Muragaki, Y, and Maeda, M.
    • Journal Title

      Chronobiology International (Epub 2017 Dec.22)

      Volume: 35 (4) Pages: 499-510

    • DOI

      10.1080/07420528.2017.1415922

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 和歌山県産サンショウの抗肥満効果について2017

    • Author(s)
      井原勇人
    • Organizer
      メディカルジャパン2017  研究成果起業家促進セミナー 招待講演
    • Invited
  • [Presentation] 和歌山県産サンショウの抗肥満効果の解析2017

    • Author(s)
      井原勇人、竹島健、山下雅礼、門脇昭夫、大西沙代、岸田邦博、我藤伸樹、赤水尚史
    • Organizer
      第71回 日本栄養食糧学会大会
  • [Presentation] Anti-obesity effects of Japanese pepper, Sansho, in high-fat diet-induced obese mice through induction of beige adipocytes(白色脂肪細胞のベージュ化を伴うサンショウの抗肥満効果の解析)2017

    • Author(s)
      井原勇人、竹島健、山下雅礼、門脇昭夫、大西沙代、岸田邦博、我藤伸樹、赤水尚史
    • Organizer
      2017年度生命科学系学会合同年次大会(ConBio2017)
  • [Presentation] 白色脂肪細胞のベージュ化を伴うサンショウの抗肥満効果の解析2017

    • Author(s)
      井原勇人、竹島健、山下雅礼、門脇昭夫、大西沙代、岸田邦博、我藤伸樹、赤水尚史
    • Organizer
      第15回 日本機能性食品医用学会総会
  • [Presentation] Heart-specific disruption of Bmal 1 leads to hepatic insulin resistance in mice.2017

    • Author(s)
      Nakao, T., Kohsaka, A., Stuka, T., Le, H.T., Thein, Z.L., Sato, F., Ihara, H., Murasaki, Y., Maeda, M.
    • Organizer
      Experimental Biology 2017 (EB2017)
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] 心臓特異的な時計遺伝子Bmal 1の欠損は肝臓のインスリン抵抗性を惹起する2017

    • Author(s)
      中尾友美、向阪彰、レティ ファオ、大塚剛司、テン ソーレン、佐藤冬樹、井原勇人、前田正信
    • Organizer
      第90回 日本内分泌学会学術総会

URL: 

Published: 2018-12-17  

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