2016 Fiscal Year Research-status Report
脂溶性ビタミンと運動に着目したアンドロゲン低下に伴う肥満とうつ状態の改善
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16K12733
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Research Institution | Kyoto Bunkyo Junior College |
Principal Investigator |
望月 美也子 京都文教短期大学, 食物栄養学科, 准教授 (20367858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 昇 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (10156317)
吉村 篤司 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (70159234)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 男性更年期障害 / テストステロン / 脂溶性ビタミン / 低強度運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、加齢とともにテストステロンが減少し、不定愁訴を訴える男性が増えており、「男性更年期障害」という言葉も一般的に認知されるようになってきている。このような加齢に伴うテストステロンの減少によって惹起された男性の症状は「加齢男性性腺機能低下症候群(LOH: Late-Onset hypogonadism)」と定義され、精神的・心理的症状、身体症状、性機能関連症状などを呈することが明らかとなっている。LOH症候群の治療法としては、テストステロンの補充が有効とされているが、少ないながらも副作用などが報告されている。 そこで本研究では、アンドロゲンを低下させ、うつ状態を呈した男性更年期モデルマウスを用いて、「充分な脂溶性ビタミン摂取」と「低強度運動」によって、うつ状態と記憶力の低下を改善できるかどうかを検討する。また、最終年度には、LOH症候群を呈した中高年男性に「充分な脂溶性ビタミン摂取」と「低強度運動」を促すことにより、うつ状態と記憶力低下の緩和効果を明らかにすることも目的とする。 平成28年度は、アンドロゲンを低下させた男性更年期モデルマウスを作製し、グルココルチコイド(コルチコステロン)を投与してうつ状態を惹起させ、うつ状態を呈した男性更年期モデルマウスの妥当性の検討と「脂溶性ビタミン」と「自発運動」によるうつ状態の改善効果を検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
C57BL/6Jマウスに精巣摘出術(ORX)を行い、アンドロゲンを低下させた男性更年期モデルマウスとした。この男性更年期モデルマウスに、コルチコステロンを投与してうつ状態を惹起させ、うつ状態を呈した男性更年期モデルマウスのうつ病モデルとしての妥当性を検討した。その結果、コルチコステロンを投与すると、マウス脳海馬のBDNF mRNAが減弱傾向を示すことが明らかとなった。 また、「脂溶性ビタミン」と「自発運動」によるうつ状態の改善効果については、既にうつ状態を呈した男性更年期モデルマウスを用いた実験を終えており、現在その結果を解析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
LOH症候群を呈した中高年男性に対して、非侵襲的保健介入研究を行うことにより、「充分な脂溶性ビタミンの摂取」と「低強度運動量」が、うつ状態および記憶力の低下を緩和できるかどうかを検証する予定である。
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