2017 Fiscal Year Annual Research Report
Developing a program which makes the cultivation of strawberries a means of fostering interest and awareness towards food.
Project/Area Number |
16K12740
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
加藤 元士 山口県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (60336930)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森山 結香 山口県立大学, 看護栄養学部, 助手 (80737958)
山崎 あかね 山口県立大学, 看護栄養学部, 准教授 (20364127)
乃木 章子 山口県立大学, 看護栄養学部, 教授 (90312305)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 食育 / 体験活動 / イチゴ栽培 / 専門家市民 / ワークブック / 栄養学 / 実験 / 子ども |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、地域の子どもを対象に、大学、イチゴ農家、栄養教諭等が連携して、それぞれの専門性を活かした食育プログラムの開発を行い、実施・評価することを目的としている。本年度は、昨年度に引き続き①イチゴ栽培とワークブックへの取り組み、②絵本形式のワークブックの作成及び書籍化、③第2回および第3回食育体験プログラムを実施した。 ①各家庭に持ち帰ったイチゴの苗を昨年度から継続的に栽培し、ワークブックを用いて日々の観察記録やミッション等に取り組むことで、食べ物にも命があること等を知ることが出来るように工夫した。②ワークブック(第4巻)は、イチゴに含まれる栄養素等の種類や働きについてオリジナルのキャラクターを用いることで、子どもたちが親しみをもって知ることができるように工夫した。また、昨年度作成したワークブックと併せて書籍化することにより、より多くの人が活用できるようにした。③イチゴ農家や栄養教諭等の専門家市民と協力し実施した第2回食育体験プログラムでは、イチゴジャムを作りながらその状態が変化することに着目することで、イチゴに含まれている成分に気づくことができ、第3回食育体験プログラムでは、ペクチンやアスコルビン酸等、イチゴに含まれている成分を用いた実験を行うことで、栄養素等の種類やその働きについて楽しく学ぶことができるプログラムとなるように工夫した。 以上のことより、2年間で実施した食育プログラム(第1回:農園見学、第2回:ジャムづくり、第3回:栄養素等に関する実験といった食育体験プログラム及び各家庭での継続的なイチゴ栽培とワークブックへの取り組み)を通して、子どもが食物を大事にし、食物の生産等に関わる人々へ感謝する心をもつことができ、様々な食品にはそれぞれの栄養学的な特徴があることに気づき、日常生活の中で食べ物に興味・関心をもつことができるきっかけとなったと推察された。
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Research Products
(3 results)