2017 Fiscal Year Annual Research Report
Scientific Concept Inventory in University Science Curricula
Project/Area Number |
16K12748
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
千代 勝実 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 教授 (80324391)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安田 淳一郎 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (00402446)
渡辺 絵理子 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (20337405)
飯島 隆広 山形大学, 学士課程基盤教育機構, 准教授 (20402761)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 達成度テスト / スマートフォン / 項目反応理論 / 質保証 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年4月5,6,11日に、平成28年度に作成した調査票をスマートフォンベースのアプリケーションで実施した。自然科学系科目では山形大学1年次の対象学生(理系・約1200名)に対して、大学1年次レベルの数学・物理学・化学・生物学の問題では99%以上の学生に受験させることができた。この問題は、特に単に情報や知識の量を問うのではなく、広い意味でのアクティブラーニング を通じて効果的に獲得されると考えられる、科学概念や応用力、環境への相互作用など実践的な能力が測定できているか、を確認する問題である。 分析結果では、どの科目も学生集団が平均値に対して概ね±2標準偏差の中に収まっており、また1年終了時の学生に比べて平均値は概ね下回っていた。暫定的な検証であるが、この差が山形大学での1年間の学習達成度の増加分ではないかと考えている。 また、入学時の準備度を検証するために、生物において、センター試験で生物を受験した学生とそうでない学生に分類し、調査票の得点分布を比較すると、明確に分布の上位はセンター試験で生物を受験した学生群で占められた。このため、センター試験と我々の作成した概念理解を問う調査票のスコアには相関が存在すると考えられる。 今後、平成30年4月3~6日において、2年次(29年度1年次で受験した学生層)と平成30年度の1年次の学生に同様のテストを行い、2年次の学生では約85%、1年時の学生では99%以上の受験率で実施した。このデータを基に1年間で学生の達成度がどのように変化したのかを分析するとともに、理系科目やそれ以外の授業・授業外学修などの状況との相関を今後調べていく予定である。
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