2019 Fiscal Year Annual Research Report
Designing a New Liberal Arts Program for the 21st Century: Toward the positive education for well-being
Project/Area Number |
16K12751
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
札野 順 東京工業大学, リベラルアーツ研究教育院, 教授 (90229089)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | リベラルアーツ / Positive Education / ポジティブ心理学 / well-being / resilience |
Outline of Annual Research Achievements |
21世紀型新リベラルアーツ教育の目的は、「よく生きる(well-being)」ための知識やスキルを修得することであると考え、高等教育におけるポジティブ教育(positive education)の成功例とされているUniversidad Tecmilenioの現地調査を行った。ここでは、同大学におけるカリキュラム、教育方法、測定手法などに関する詳細な情報を入手するとともに、学長、教務部長、研究所長らとのインタビューを通じて、ポジティブ教育の理念形成やその実施にかかる課題などを検討した。また、南半球で最大規模のポジティブ心理学センターを擁するメルボルン大学におけるポジティブ教育に関する調査を行った。 東京工業大学において、学部学生を対象とするゼミ形式の科目「Well-being(よく生きること)の科学と教育」を2回開講し、これまでの研究成果に基づき、ポジティブ教育の中核となる教育活動を実践した。ここでは、well-beingに関する最新の知見を提示するとともに、グループディスカッションや個人による活動を通して、well-beingを高めることがすでに実証されている介入を行った。また、参加学生自ら、well-beingを高めるためのカリキュラムや環境整備について検討した。 加えて、東京工業大学の大学院生を対象とするリーダーシップ教育院において、関連するふたつの科目(「Well-being とマインドフルネス」及び「リベラルアーツセミナー」)を設計・開発し、実施した。
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