2016 Fiscal Year Research-status Report
大量退職時代における熟練教師から初任者教師への理科授業実践知識・技能の伝承モデル
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16K12759
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (00324898)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
増本 康平 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (20402985)
坂本 美紀 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (90293729)
中原 淳 東京大学, 大学総合教育研究センター, 准教授 (00342618)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 科学教員養成 / 理科授業実践知識・技能の伝承 |
Outline of Annual Research Achievements |
(1)全体会議:研究代表者の総括のもとに,全体会議を開催した.代表者と分担者の定常的な連絡・協議については遠隔会議システムやSkype等を利用して行ったが,重要な局面では対面会議を開催した. (2)文献資料・関連事例の収集・データベース化:理科授業実践知識・技能の伝承メカニズムを解明するための理論の構築:高度専門職業人の認知的特性に関する文献資料や国内外の関連事例を収集・データベース化した. (3)文献資料・関連事例の分析:収集・データベース化した文献資料・関連事例を対象として,熟練教師の認知的特性,初任者教師の認知的特性,理科の教師教育,職場における実践知識・技能の伝承等の視点から分析した. (4)理科授業実践知識・技能の伝承メカニズムを解明するための理論の構築:文献資料・関連事例の分析結果を統合して,理科授業実践知識・技能の伝承メカニズムを解明するための理論モデルを構築した. (5)研究成果発表:研究成果発表については,日本科学教育学会および関連学会等において成果を発表した.発表先は,日本科学教育学会研究会,日本理科教育学会第66回全国大会,平成28年度日本理科教育学会近畿支部大会であった.年度内には国際会議に投稿し,中間的な成果の発表準備を実施した(投稿は本年度,実際の発表は翌年度になる).投稿先は,The 12th biannual conference of the European Science Education Research Association(ESERA2017)であった.審査の結果,採択が決定した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書に記載した研究目的については,平成28年度については順調に達成されている.理論の構築も順調であり,成果も一定程度のものが蓄積されているからである.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度も当初の予定通り,全体会議,理科授業実践知識・技能の伝承を支援するための方法論の提案,研究成果発表などを実施する.
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Causes of Carryover |
研究成果発表が投稿段階であり,次年度に国際会議へ参加しなければならない.また,次年度においても文献資料の収集と国内外の事例に関する実地調査やデータベース化を継続的に実施する必要が生じたため.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費(図書費など),調査旅費,成果発表旅費,その他(国際会議参加費)等に使用する予定である.
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Research Products
(5 results)