2016 Fiscal Year Research-status Report
創発的アプローチによる自律分散エネルギーシステム設計・運用の方法論
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16K12826
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
玉置 久 神戸大学, システム情報学研究科, 教授 (10227267)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 卓也 神戸大学, 評価室, 特命助教 (00625642) [Withdrawn]
榊原 一紀 富山県立大学, 工学部, 准教授 (30388110)
谷口 一徹 大阪大学, 情報科学研究科, 准教授 (40551453)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | エネルギーシステム / 最適化 / シミュレーション / 自律分散 / 創発 |
Outline of Annual Research Achievements |
エネルギーシステム全体の評価・最適化を行うことを目的とし、エネルギー、人、モノそれぞれの需要・供給。移動(輸送)を統合的に扱うことが可能な数理モデルの試案を進めている。平成28年度は、特に (1) 都市における交通をサブモデルとして取り込む形でエネルギーシステムを捉え、そこでの電力供給を最適化するための数理計画モデルおよびシミュレーションモデルの構築し、電気自動車等が普及した状況における自律分散エネルギーシステムの理想像創出に向けた基礎的検討、ならびに (2) 複数ビル群における熱融通のためのサーマルグリッドシステムを対象とし、熱エネルギーの空間シフト・時間シフトによって熱源の効率的運用を可能とするシステムの最適構成・最適運用のための数理計画モデルの構築を行うとともに、効率化による一次エネルギー消費削減効果の定量的な分析を行った。加えて、(3) エージェント(人間モデル)が運用効率化のために不可欠な要素であることから、マルチエージェントシミュレーションモデルと数理モデルをハイブリッドする形でのシミュレーションモデルを構成し、人の意思決定を陽に考慮する形での効果的な運用方策に向けた創発的アプローチを試案しつつある。以上、いずれに研究開発項目についても、実際の都市・地域を想定したプロトタイプモデルを計算機上に構築するとともに、最適化計算とシミュレーションを通して、その定量的な評価を進めているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
自律分散エネルギーシステムの構成・運用に関して、対象とするシステムの物理モデル、ならびに意思決定側の数理計画モデル、シミュレーションモデル、エージェントモデルの試案が進められており、平成28年度の研究実施計画に対しておおむね順調に進展していると評価される。
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Strategy for Future Research Activity |
平成28年度に開発したプロトタイプ・モデルを統合する形で、全体システムの数理・シミュレーションモデルを再構築する。また、この全体モデルをベースに、種々のスマートグリッドのネットワーク形態を取り上げ、その有効性等の評価を試みる。この際、必要に応じて、モデル化や最適化の手法についても独自に検討・構成する予定である。
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Causes of Carryover |
プロトタイプを用いた評価ならびに成果発表の一部次年度に実施する形になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プロトタイプによる評価を行うための備品・消耗品ならびに成果発表のための旅費等で使用する予定。
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Research Products
(2 results)