2017 Fiscal Year Annual Research Report
Can a natural amino acid be used for diagnosis and treatment for arteriosclerosis
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16K12885
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
守本 祐司 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 教授 (10449069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大谷 直樹 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 病院 脳神経外科, 講師 (20573637)
萩沢 康介 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 生理学, 助教 (50539244)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 生体分子 / 生理活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】遺伝子改変による動脈硬化発症マウス(LDL受容体欠損マウスおよびApoE欠損マウス)に高脂肪餌投与を続けて血管内プラークを形成させ、5-アミノレブリン酸(ALA)投与(経静脈)によって産生するプロトポルフィリンIX (PPIX)に起因する蛍光のイメージングを行い、本技術の有用性を評価する。 【成果概要】 本年度はヒトへの臨床応用を進めるために、PPIX蛍光を呈する部位がプラーク内のどのような構造物(あるいは状態)に起因するのかを調べた。本研究では、この蛍光がプラーク内に存在するマクロファージ(MΦ)に由来するとの仮説を立てこれを検証した。 高コレステロール食を与えられたLDL受容体ノックアウトマウスにALAを静脈内投与して大動脈を取り出したのちに、共焦点レーザー顕微鏡で観察した。また、大動脈の一部をF4/80抗体(抗マクロファージ抗体)で染色した。観察の結果、動脈硬化プラーク内にてF4/80陽性のMΦの集積と一致する蛍光がみられた。蛍光を呈する部位とMΦ (F4/80)陽性部位の一致度は感度47%、特異度95%であった。以上の結果よりALA投与による蛍光イメージングは動脈硬化プラークにおいてMΦを観察する特異的な手段になりうることが示唆された。 本法は、動脈硬化の患者にALAを投与することで血管内のプラーク診断に応用可能である。今後さらに研究を進め、ALAによる動脈硬化イメージング手法の確立を目指す。
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Research Products
(10 results)