2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K12888
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
東 高志 京都大学, 工学研究科, 特定研究員 (40378899)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 隆介 京都大学, こころの未来研究センター, 研究員 (10576234)
劉 国相 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳機能解析研究室, 研究マネージャー (40358817) [Withdrawn]
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | MRI / MRS / 温度計測 / 脳計測 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究はMagnetic Resonance Spectroscopy (MRS)を用いて、水の化学シフトが温度に依存して変化することに着目した温度計測として、ヒトの脳や生体組織に対して高い温度分解能・高い空間分解能での計測と解析の手法の構築を目指しファントムとヒトの計測とデータ解析を行っている。1.5T-MRI、3T-MRI、7T-MRIを用いた計測実験を進めてきたが、現在、7T-MRI装置に関しては実施環境が整いにくく、主に1.5T-MRI、3T-MRIを用いて進め、シミングなどのスペクトルについての問題点の検討を行った。また、MRSのデータ分析と解析においてはデータの精度と磁場変動についての分析と解析を行った。ヒトの脳MRSデータはファントムと異なり、生体ノイズも加わるので、データ処理と解析によってノイズを低減する必要がある。水とN-acetyl aspartate (NAA)のプロトン化学シフトの分析を中心に検討を行い、脳の局所的なプロトン化学シフトからの温度計測における最適条件について分析を行った。ソフトウエアの開発においてはMRSのローデータからの処理と分析と解析の研究を進め精度の向上をさせ、ソフトウエアの最適化を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
ヒトの計測においては生体ノイズなどのファントムとは異なる信号が発生するので、MRSのシミングついて分析を行い、データ解析と解析ソフトウエア開発においても生体ノイズの影響についての分析と解析を行い、それらの問題点の解決を行い精度の向上を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
ヒト計測においては生体ノイズを含んだMRS信号の計測と処理になりる。生体ノイズは磁場が高くなればなるほどその影響は大きくなり、生体ノイズの処理に加えて、生体自体の影響による磁場のドリフトとついてさらなる分析を進め、生体ノイズと磁場のドリフトの問題点とその解決法について検討を進めて行く予定である。
|
Causes of Carryover |
理由:7T-MRI装置においては委託使用先での実験環境を整えるのが難しく、MRIの実験における利用が少なくなったために生じた。
使用計画:生体ノイズと磁場のドリフトの問題を解決するために、生体ノイズと磁場のドリフトにおけるデータ解析とソフトウエアの最適化を行い、さらに、MRI計測実験においてもデータ収集を繰返し、生体ノイズと磁場のドリフトの問題を解決する予定である。また、成果発表に対しても準備を進めて行く予定である。
|