2016 Fiscal Year Research-status Report
筋個別の筋トルク寄与率に基づいた筋の選択的評価・トレーニング方法の開発
Project/Area Number |
16K12932
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
坪山 直生 京都大学, 医学研究科, 教授 (90261221)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
市橋 則明 京都大学, 医学研究科, 教授 (50203104)
建内 宏重 京都大学, 医学研究科, 助教 (60432316)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 筋トルク / 筋張力 / 超音波エラストグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、超音波せん断波エラストグラフィー機能による筋個別の筋張力と筋のモーメントアームにより筋個別の筋トルクを算出し、各種運動にかかわる共同筋間における筋トルク寄与率を求め、筋トルク寄与率の観点からより効果的な筋のトレーニング方法を開発することである。 予備的実験により、股関節運動時の筋個別の筋張力測定が可能であることは確認された。股関節屈曲運動に際しては、深層筋とされている腸骨筋についても股関節屈曲30度および60度において、最大筋力の20%程度までは筋長六の測定が可能である。また、股関節屈曲の共同筋として、腸骨筋の他、大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋、長内転筋、中殿筋についても筋張力の測定が可能であることを確認した。 一方、筋トルクの算出に必要な筋のモーメントアームについては、先行研究の情報を利用する予定であったが、予定とは異なり新たにMRI撮影により関節中心と筋との距離を計測することに変更した。MRIは所属機関所有の装置を利用し、測定に際しては機器の使用に精通した研究者の協力を得ることが可能であり、MRI撮影における予備的実験を開始している。 運動時の個々の筋張力と新たに測定する個々の筋のモーメントアームから、運動時の筋個別筋トルクを算出することが可能と考えている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
筋のモーメントアームの算出について、先行研究の情報を利用する予定であったが、様々な関節角度におけるモーメントアームの情報が必ずしも存在しないことが明らかとなった。そのため、計画を変更しMRI撮影により筋のモーメントアームを実測し、その値を利用することとした。
|
Strategy for Future Research Activity |
各種運動時の筋張力測定を実施するとともに、MRI装置を用いた筋のモーメントアームの測定を新たに実施し、筋トルクの算出を行う。
|
Causes of Carryover |
研究計画の重要な部分(筋のモーメント算出に関する事項)において計画の見直しが必要になり、次年度新たにMRI装置を用いた計測を行うこととなったため。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
超音波測定とともにMRI撮影を行うため、新たな被験者に対する謝金、実験補助者への謝金、消耗品の購入、および研究成果発表のための旅費として使用予定である。
|
Research Products
(4 results)