2017 Fiscal Year Research-status Report
骨折治癒におけるテリパラチド+デノスマブの協調効果の検討
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16K12939
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Research Institution | Oita University |
Principal Investigator |
片岡 晶志 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (40301379)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | テリパラチド / デノスマブ / 骨リモデリング / ゾレドロネート |
Outline of Annual Research Achievements |
ヒト大腿骨骨折後の偽関節など難治性骨折が臨床において遭遇する。本研究では難治性骨折に対する治療法を新たに樹立することを目的とした。対象はラット、10週齢(オス」難治性骨折モデルを作成し、低容量のテリパラチドの効果の検討および、テリパラチド+ゾレドロネート,テリパラチド+デノスマブの協調効果の検討を行った。結果は低容量テリパラチドのみでは早期骨癒合は見られないが、ゾレドロネートやテリパラチドなどの骨吸収抑制剤を投与すると強調効果がみれらた。予想以上にゾレドロネートの早期骨癒合効果(架橋形成など)が強く、テリパラチド単独にくらべ約10倍の効果がみられた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究はおおむね順調に進行しておりデータの確認中である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究中に偶然で発見されたビスフォスフォネート(ゾレドロネート)の早期骨癒合効果に着目し、実際の臨床で頻繁に用いられる同種骨移植に応用可能か検討中である。同種骨移植では、免疫学的問題から一旦骨吸収されたのちに骨形成されることが多い。移植骨に前もってゾレドロネートを付着させたものを作成し、早期の骨癒合完成をめざす。
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Causes of Carryover |
全ての実験が成功し、予想していた結果が得られたことや、テリパラチドの容量設定で当初の計画よりもテリパラチドにかかる費用が抑えれれた点、さらに追加実験の必要なかった点などから、持ち越しとなった。次年度はデノスマブの容量を変化させた群で再検討する。
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