2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new non-invasive muscle strength estimation method using ultrasound images
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16K12953
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
三秋 泰一 金沢大学, 保健学系, 准教授 (60251964)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮地 利明 金沢大学, 保健学系, 教授 (80324086)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 超音波 / 筋力 / 筋輝度 / 筋厚 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:30歳代、40歳代、60歳代のデータが少なかったため、平成30年度から継続してデータを収集し、超音波画像から得られる量的および質的データに加え、性別、年齢、身体特性を変数に含む筋力の重回帰式を求めることを目的とした。 対象:神経学的、整形外科的疾患を有さない21~77歳の男女40名(男:20名 女:20名)とした。 方法:左肘屈筋群の超音波画像の撮像は、超音波装置Mylab25、7.5MHzリニア型プローブ(esaote社製)を用いた。筋の量的データとして筋厚を計測し、質的デー タとしてグレースケール分析により筋の反射強度(筋輝度)を求めた。求めた筋輝度からYoungらの補正式を用いて補正筋輝度を算出した。超音波画像の測定位置は肩峰と上腕骨外側上顆を結んだ中枢から60%の位置とした。画像解析には、解析ソフトImageJ(NIH)を用いた。左肘屈筋群の筋力測定は、ハンドヘルドダイナモメータμTasF-1(アニマ社)を用いて測定した。 統計処理:筋厚、筋輝度、性別、年齢、身長、体重を説明変数、最大筋力を目的変数として重回帰分析を行った。 結果:重回帰分析の結果、目的変数に最大筋力、説明変数に体重、筋厚、補正筋輝度が抽出され、最大筋力 = 3.35620676X1+0.24068836X2-0.0250657X3+0.14658327X4+8.20952166(X1: 性別[1 or 0], X2: 体重, X3: 補正反射強度, X4: 筋厚)の重回帰式が得られた。自由度調整済み決定係数は0.61であった。今回の結果より最大筋力は筋厚および筋輝度に身体特性(性別、体重)から比較的高い精度で筋力を推定できることが示唆された。
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