2017 Fiscal Year Research-status Report
オリンピック競技大会のソーシャル・レガシー・リーフレットの開発
Project/Area Number |
16K12985
|
Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
高見 京太 法政大学, スポーツ健康学部, 教授 (90321223)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
荒井 弘和 法政大学, 文学部, 准教授 (30419460)
山本 浩 法政大学, スポーツ健康学部, 教授 (70557834)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | オリンピック・パラリンピック / ソーシャル・レガシー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、オリンピック・パラリンピック競技大会のソーシャル・レガシーを増強することを目的としており、最終的にはソーシャル・レガシーを増強するためのリーフレットを開発し、その普及を目指すことである。 平成29年度には、平成28年度に実施したインタビュー調査の結果として得られた、オリンピックを経験することによって、生活の上で変わったこと、普段の行動で変わったこと、目新しいと思ったこと、人と人とのつながりで変わったこと、外国や外国の人々に対する考え方、自分の国に対する考え方、一番深く記憶に残っていること、考え方やものの見方が変わったこと、生活の上で変わったこと、普段の行動で変わったこと、物質面で変わったこと、目新しいと思ったことについての回答を、意味単位に切片化し、グループ化した。グループ化は、KJ法(川喜田,1970:続・発想法) の4つのステップのうち、1つ目の「紙切れづくり」および2つ目の「グループ編成」に基づいて行った。作業者間で議論を行い、研究目的に鑑みて、同意にいたるまで吟味・検討した上で、それらのカードをグループ化した。グループ化が困難な回答があった場合は、無理に他のグループに集約せず、そのまま独立して扱った。なお、内容があいまいな回答および意味が不明瞭な回答は、分析の過程で除外した。KJ法は、スポーツ科学を専門としている大学教員1名、心理学を専門としている大学教員1名、スポーツ科学を専攻している修士課程の大学院生1名の合計3名で実施された。その結果、「地元の人とのつながり」、「外国の人とのつながり」および「スポーツ関係者とのつながり」などが、ソーシャル・レガシーとして抽出された。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
インタビュー調査の結果等を基にした質問紙の作成作業に遅れが生じたため、質問紙調査が完了していない。
|
Strategy for Future Research Activity |
質問紙調査の結果を受けて、2020東京大会の開催に伴って、わが国で実施される種々の「文化プログラム」でも活用することができるようなソーシャル・レガシー・リーフレットを作成する。 このリーフレットでは、1)オリンピック開催に伴うソーシャル・レガシーとは何か、2)なぜ、ソーシャル・レガシーが重要なのか、3)どのような働きかけを行えばソーシャル・レガシーを増強することができるのか、について言及する。
|
Causes of Carryover |
平成29年度中に実施する予定であった質問紙調査が完了していないため、次年度使用額はこれにほぼ当てることになり、平成30年度分はリーフレットの作成および配布、学会発表に使用する。
|
Research Products
(2 results)