2018 Fiscal Year Annual Research Report
Proficiency of Sprint Skill by Body Sensation and Verbalization
Project/Area Number |
16K12986
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
山田 雅敏 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (80571546)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 勇剛 静岡大学, 情報学部, 教授 (00333500)
里 大輔 常葉大学, 健康プロデュース学部, 助手 (00613994) [Withdrawn]
砂子 岳彦 常葉大学, 経営学部, 教授 (30171284)
坂本 勝信 常葉大学, 経営学部, 准教授 (40387501)
小山 ゆう 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (40410500) [Withdrawn]
松村 剛志 常葉大学, 保健医療学部, 准教授 (20614001)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 疾走 / 言語 / 熟達 / 集団語 / 身体知 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は,研究計画に従って,主に研究データの分析,論文投稿,学会発表を中心に課題に取り組んだ. はじめに,ドイツ・サッカーリーグに所属するクラブチームの疾走トレーニングキャンプに帯同し,ランニングコーチから指導を受けた選手の認知変容を明らかにすることを目的とした.その結果,(1)新しい疾走動作の指導を受けた際の気づき,(2)腕振りの動作による疾走スピードの体感,(3)腕振りの動作による足(下肢)の動作との連動,が共通した認知変容として示唆された.疾走に対する選手の主観的な認知とは,個人固有性の高いものである一方で,共通する認知変容が示されたことにより,選手の言語報告を指標としたコーチングや,疾走の熟達過程を予測できる可能性が開かれた.なお本研究は,電子情報通信学会論文誌和文A(査読有)に掲載された. 次に,ラグビー高校日本代表チームで使用された疾走に関する集団語に注目し,集団語が指示する意味の成立過程について,明らかにすることを目的とした.その結果,集団語は,集団語に関する動感の概念から,応用的な概念へと段階的に連関することが示され,これら2つの概念との連関は,集団語の動感の得易さに関係する可能性が示唆された.本研究から明らかにされたような集団語の成立過程のモデルは,身体動作の分析から解明することは難しく,認知的側面に焦点を当てることによって可能となるものであるため,当該領域で注目される記号コミュニケーションの性質を解明に寄与すると考えられる.なお本研究は,ヒューマンインタフェース学会論文誌(査読有)に掲載されてた. これらの研究は,認知科学会,電子情報通信学会,ヒューマンインタフェース学会において学会発表を行った.さらに,静岡大学創造科学技術大学院の博士論文「疾走スキルの伝達における選手の認知過程に関する情報学的研究」にまとめ,博士(情報学)の学位を取得した.
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Research Products
(7 results)