2017 Fiscal Year Annual Research Report
Promotion of inclusion via para-sports programs in physical education
Project/Area Number |
16K12992
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
海老原 修 横浜国立大学, 教育学部, 教授 (50185138)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 障害者スポーツ / 車いすバスケットボール / ゴールボール / ブラインドウォーキング / ブラインドジョギング / 障害者対応 / 社会的行動変容 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度の研究は、①講義・授業における障害者スポーツ導入プログラムの開講、②プログラム受講者へのヒアリング調査、③プログラム体験の有無による障害者スポーツならびに障害者への態度変容比較となる。このプロジェクトを遂行するにあたり、障害者スポーツにかかわる備品(車いすバスケットボール用車いす、ゴールボール・ブラインドサッカーボール、アイマスクなど)を準備すると同時に、障害者スポーツならびに障害者への態度にかんする調査票を独自に作成した。とりわけ、上記3点の目的のうち主眼なる③では、同じ環境であっても、従前では気づかず、関心をもたない姿勢がこれやあれやの存在に気づき、積極的にかかわる意欲を喚起せしめ、実際の行動にあらわれる可能性がある。そこで、同じ環境下にあると期待される、同一の小中学校に在籍する児童生徒を対象に、実験群がブラインド・ウォーキングやジョギング、ゴールボール、車いすバスケットボールを体験し、統制群がこれらのプログラムを体験しない、もしくは、後日に体験するプロトコールを用意した。インクルーシブ教育に連動する目的を含み、障害者への対応14項目を「見たことがある」(知識・理解)、「手伝おうとしたことがある」(関心・意欲)、「手伝ったことがある」(態度・行動)の3区分で、障害者スポーツ種目15種目を「実際に見たり、テレビやネットで見たりしたことがある」「実際に観戦したり、または、テレビやネットで観戦したい」「やってみたい」「やったことがある」の4区分で、合計29項目それぞれ「はい」「いいえ」で回答する調査票を準備し比較検討した。対象はA中学校457名、B小学校121名、C小学校356名で、それぞれの学校ごとに体験プログラムの有無による社会的な態度変容を分析する。
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