2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Cognitive Performance Assessment for Soccer Referees
Project/Area Number |
16K13002
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Research Institution | International Christian University |
Principal Investigator |
山内 宏志 国際基督教大学, 教養学部, 講師 (60709616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清水 安夫 国際基督教大学, 教養学部, 上級准教授 (00306515)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 認知能力 / サッカー / 審判員 / アセスメント / 集中力 / VR / 映像テスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、競技中の選手のプレーを実験室内で再現できるバーチャルリアリティ映像テスト(VRT)による実践的な判定能力評価と認知的トレーニング法の開発を目的とした。また、VRTによる判定能力と認知能力テスト(瞬間視、、集中力、空間認知能力)との関係性について検討した。対象者は,サッカー審判員18名(年齢; M= 20.5歳, SD=1.15,審判歴; M=5.2年,SD=2.1)を対象に,VRTと3回のGETを実施した。重回帰分析の結果、VRT得点と1回目の集中力(グリッドエクササイズテスト:GET)得点の間に有意な重決定係数(R2=0.220, p<0.05)および負の偏回帰係数(β=-0.470, p<0.05)が認められた。この結果から、GET得点が高くなるとVRT得点が低下することが推察された。つまり、一点に高い集中力を発揮する審判の場合、ボールと2名の競技者とを総体的に認知し判断することを阻害し、サッカープレーの判定に負の影響を与える可能性が示唆された。これらの研究成果について、日本体育スポーツ測定評価学会とEuropean College of Sports Science(ECSS)にて、ポスター発表を行い、国内外の研究者とのディスカッションを行った。さらに日本サッカー協会審判委員会への研究報告も行ったところ、将来に向けた研究面での連携について確認できた。今後は上級審判員も含め、より多くの被験者をリクルートし、研究規模の拡大を図って行きたい。
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Research Products
(2 results)