2016 Fiscal Year Research-status Report
統合失調症における脳内意味表象ネットワーク異常の定量
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16K13106
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
高橋 英彦 京都大学, 医学研究科, 准教授 (60415429)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西本 伸志 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (00713455)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 統合失調症 / 神経科学 / 認知神経科学 |
Outline of Annual Research Achievements |
高橋が中心となり被験者をリクルートして、統合失調症患者6名、健常者6名に視覚刺激を提示し、その際の全脳活動をfMRIによって連続記録した。fMRIデータの解析には研究分担者の西本が中心に行った。動画にアノテーションをして、そこに含まれている単語はword2vecによって1000次元のベクトルに変換され、この1000次元のベクトルの経時的変化とfMRIの時系列ベクトルとの間で回帰を行った。回帰行列の逆行列から、各単語の脳内ベクトル表現を取得した。各単語の脳内ベクトルをMDSでマッピングして、統合失調症と健常者の脳内ベクトルを可視化した。サンプル数が不十分であるため、まだ、患者と健常者の判別ができるまでには至っていないが、今後、サンプル数を増やして検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
サンプル数が若干、予定より少ないが、概ね計画通りに進んでいるため。
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Strategy for Future Research Activity |
更にサンプル数を増やす。そのうえで、word2vecを介する解析は統合失調症患者にはそのまま適応することに問題がある可能性があるため、word2vecを介さない時系列単語ラベルベクトルの取得法を採用して解析を続ける。 2単語の脳内表現の距離を検討し、統合失調症と健常者で距離の違いに顕著なさがあるペアを同定する。そのペアを用いて、単語の連想の程度を心理・行動課題を用いて検討する。
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Causes of Carryover |
出張にいく者の予定が合わず、予定されていた出張旅行に計上していたほど、使用しなかった。
また、データの採取、管理のための補助員の人件費を計上していたが、補助員なしでもデータの採取、管理が可能であったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
成果発表も含め、旅費に使用する。
データの解析に想定していたより、計算負荷がかかるため、計算機を購入する。
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[Journal Article] Ambiguity aversion in schizophrenia: An fMRI study of decision-making under risk and ambiguity.2016
Author(s)
Fujino J, Hirose K, Tei S, Kawada R, Tsurumi K, Matsukawa N, Miyata J, Sugihara G, Yoshihara Y, Ideno T, Aso T, Takemura K, Fukuyama H, Murai T, Takahashi H.
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Journal Title
Schizophr Res
Volume: 147
Pages: 94-101
DOI
Peer Reviewed / Acknowledgement Compliant
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