2018 Fiscal Year Annual Research Report
A study of regional revitalization through branding and cultural exchange of solid small-scale fairtrade
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16K13130
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Research Institution | Kobe Design University |
Principal Investigator |
川井 広之 (かわいひろゆき) 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (10341017)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | フェアトレードコーヒー / コーヒーブランディング |
Outline of Annual Research Achievements |
〈ブランド構築とパッケージデザインへの落とし込み〉 ブランディング作業を以下のプロセスで行った。ブランドストーリーの整理→ブランドコンセプトの抽出→3つの商品コンセプトを選定。1.産地(ネパール)の希少価値、2.フェアトレードの品質(食の安心・安全)、3.趣向品としてのおいしさ。→各コンセプトごとに商品スローガンの選定→ネーミング制作→ロゴデザイン制作→各要素をまとめ、コンセプトごとに3タイプのパッケージデザインを制作。 〈商品力調査〉 研究対象のコーヒー豆の商品力調査を実施。コーヒー豆は生産・加工の過程で様々な味と香りに変化するため、3名のロースターに当該製品の生豆のローストを依頼。コーヒー市場における現商品の位置づけと加工過程での変化と可能性について分析。結果を聞き取り調査した。本調査により、コーヒー業界のプロの視点からの商品力を客観的に把握することができた。 〈ブランディング効果の調査〉 構築したブランディングについて、一般消費者を対象とするヒアリング調査を実施。スクリーニング調査によりコーヒーのライフスタイルやフェアトレードに対する認識の異なる消費者6名を選出。以下の6つの観点から聞き取りを行った。1.コーヒー全般に関する考え方や行動。2.当該商品を試飲し、味について評価。当該商品といつも飲んでいるコーヒーとの比較。購入について。3.食の安心・安全に対する考え方や行動。生鮮食品・加工食品全般とコーヒーについて。4.フェアトレードに関する考え方や行動。認識度合い。当該商品について説明し共感度を聞き取り。5.パッケージ評価。本研究成果である3種類のパッケージデザインに加えて、国内で入手可能なフェアトレードコーヒー19種類のパッケージデザインを対象に、3つのコンセプトごとに聞き取り調査。本調査により、本研究の成果であるブランディングの一般消費者の客観的な評価を把握することができた。
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