2018 Fiscal Year Annual Research Report
International sending of a new East-Asian theroy of mind-body relation and the thoery of ecological embodiment
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16K13151
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Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
河野 哲也 立教大学, 文学部, 教授 (60384715)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | エコロジカルエンボディメント / 東洋的身心論 / 現象学 / 身体性認知科学 / 風土論 / 理論心理学 / 比較美学 |
Outline of Annual Research Achievements |
H30年度は、さまざまな機会をとらえて、新しい解釈と現代の心の哲学、認知科学、心理学との共同のもとに東洋的な心身概念の再活性化を目指した。7月には法政大学江戸東京研究センター主催のシンポジウムで、ベルクの風土論と現象学的な身体論を統合させた立場から、江戸東京の景観について論じた。8月に中国北京で開催された世界哲学会議は、この3年間の研究の総仕上げ的なイベントであった。研究協力者の田中彰吾氏、伊東貴之氏、犬塚悠氏にくわえて、Liao, Chin-Ping氏、Joel Krueger氏を招聘してシンポジウムを実施し、多くの観客を呼ぶことができ、国際交流も深まった。このテーマは、東西の心身論を比較して論じることにあり、3か国の観点から新しい心身関係概念の提案を試みた。9月には、上海、華東師範大学にて、S.Gallagher氏、J-M.Roy氏、Jing He氏とともに、KAL Workshop: Body matters, The Many faces of Embodied Cognitionという3日間のワークショップを行い、このグループで米・中・日・仏・台湾を中心として、継続的な研究会を開催することが約束された。同9月には日本心理学会で、学会企画のシンポジウムで感情に関する文化比較的かつ理論心理学的な発表を行った。また、12月には、パリ第7大学でChristine Vial Kayser氏の主催する東西芸術言語セミナーで “Le kata dans la philosophie japonaise”という講演を行った。本研究の大きな目的である身心論の国際比較研究会については、J-M.Roy氏、A.Bernard氏を中心とした身体性認知科学のグループと、Kayser氏を中心とした文化・美学的なグループの2つのグループと、継続的な共同研究と発表を行う関係性を構築できた。
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Research Products
(6 results)