2016 Fiscal Year Research-status Report
調音運動の時間パタン分析に基づく音声言語に内在する時間構造の解明
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16K13221
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
榊原 健一 北海道医療大学, リハビリテーション科学部, 准教授 (80396168)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山内 彰人 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, 耳鼻咽喉科医師 (90612507)
後藤 多嘉緒 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (20735930)
天野 成昭 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 教授 (90396119)
牧 勝弘 愛知淑徳大学, 人間情報学部, 准教授 (50447033)
山川 仁子 尚絅大学, 文化言語学部, 准教授 (80455196)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 音声学 / 音声情報処理 |
Outline of Annual Research Achievements |
高速度ディジタル撮像,EGG(電気式声門図), PGGを(光電式声門図)用いて,話速を変化させた発話データの分析をおこなった.話速を速くすることにより,声帯の開閉運動の時間張は短くなるが,内外転運動に関して,話速の影響が内転と外転とでは非対称であることが明らかになった.開大運動は話速が速くなるにつれ線形かつ同じ比率で短縮して行く.閉小運動の時間は,話速による時間短縮に対して線形に短縮するが,短縮する割合は小さく,極端に早い話速では,下限値に近付いていく.,自動的に声帯の内外転のタイミングを同定し,分析するため,ツールを開発,実装した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
高速度ディジタル撮像,EGG, PGGを用いた生理実験データ収録,およびデータ分析は予定通りに進んでいる.分析ツールの開発,実装はすでに当初の目標に達している.NDIによる調音運動の計測実験は,現在準備中である.
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Strategy for Future Research Activity |
EGG,PGG,高速度ディジタル撮像を用いた新しいデータ収録のための生理実験,NDI waveを用いた調音運動の計測を実施し,発話の時間構造について明らかにする予定である.また,発話以外にも,生理的動作により,喉頭の時間ダイナミクスを明らかにする予定である.
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Causes of Carryover |
NDI waveを用いた実験の実施ができず,実験実施のための経費が保留された.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度に実験を実施する予定である.
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Research Products
(1 results)