2018 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese language course aiming at cultivating critical thinking A design, practice and assessment of instruction based on expertise of learning strategy studies
Project/Area Number |
16K13244
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
小山 悟 九州大学, 留学生センター, 准教授 (50284576)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 批判的思考 / 質問作成 / コンテントベース(CBI) |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年である今年は①過去2年間の研究成果を学会誌等で発表する、②追跡調査等により研究結果の更なる検証を行う、③研究成果を教育現場に還元するの3つを目標とした。 ①については、最初の2年間に行った中上級学習者対象の本調査1・2の成果を実践報告論文としてまとめ、日本語教育学会に投稿。2018年4月発行の『日本語教育』169号に掲載された。また、初級者対象の本調査1についても香港日本語教育研究会に投稿し、採択された(本年8月刊行の『日本学刊』22号に掲載予定)。さらに、教育心理学の分野で同じ質問研究をされている他大学の教員たちと共著で質問の理論と実践に関する本を出版することになり(本年9月刊行予定)、本研究の成果の一部を報告した(本年9月には日本教育心理学会でシンポジウムも開催予定)。 ②については、まず2018年6月に日本人学生対象の追跡調査を行い、その結果を2019年3月の沖縄県日本語教育研究会で発表した。次に、過去2年間の研究から導き出した「学習者の批判的思考を促す日本語授業のデザイン原則」の妥当性を検証し汎用性を高めるために、その原則に沿ってデザインした実践を3つ行った。1つは日本人学生対象の集中講義、2つ目は夏季短期研修における地域理解をテーマにした日本語授業、3つ目は台湾の高校生を対象とした日本語・日本文化の授業である。この3つは今年度新たに獲得した科研への繋ぎとなるもので、収集したデータは現在分析中である。 ③については、2018年12月に一般市民を対象としたセミナー「問いを活用したコンテントベースの日本語授業」を開催するとともに、海外でも11月に中国広州で「第12回中国大学日本語教師研修会」(主催:高等教育出版社・北京日本文化センター)、本年2月に台北と台中「2018年度第3回日本語教育研修会」(主催:日本台湾交流協会)に招待され、現地の教員向けに講演を行った。
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Research Products
(6 results)