2018 Fiscal Year Annual Research Report
Survey of English Academic Writing Education in English-Speaking and ESL Countries and Its Application in Japan
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16K13254
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
江藤 裕之 東北大学, 国際文化研究科, 教授 (70420700)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アカデミック・ライティング / 英語教育 / 英語教授法 / カリキュラム / 英語学習支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、調査の継続と3年間の調査結果のまとめを行った。調査の継続としては、一昨年度に訪問した香港城市大学、香港理工大学と共同開発するオンライン英語学習システム等の調査のため、香港教育大学、香港浸會大学、嶺南大学を訪問し、英語教育・英語学習サポートセンターの責任者にヒアリングを行った。また、準英語圏ではマレーシア科学大学、非英語圏ではヤンゴン大学、ヤンゴン外国語大学での調査を追加した。研究成果のまとめとその発表については、研究機関でのプレゼンテーション、大学紀要、商業誌等での報告を行った。 本研究の出発点は英語アカデミック・ライティング(EAW)のマニュアル本の分析と、英語圏・準英語圏の大学におけるその使用実態について、特に大学附属のWriting center等での調査を行うことであった。成果として、英語圏の大学の調査結果よりも、準英語圏の大学の調査で得た英語学習支援におけるEAW教育の実態、つまり、限られた時間と資源の中で、授業だけでなくワークショップやe-learning等で、いかに学生をサポートしていくかの情報から、わが国の大学レベルにおける英語教育への示唆を得た。このテーマで、香港の大学より英語教育部局の責任者を招へいし、EAWを中心としたサポートシステムについてのシンポジウムを開催した。 調査対象を非英語圏の大学にも広げ、タイ(タマサート大学、チュラロンコン大学)、ミャンマー(ヤンゴン大学、ヤンゴン外大)等で英語教育専門部局の担当者に英語教育、英語教育サポートに関するヒアリング調査を行い、Self- Access Learning Center等の関連施設を見学した。本研究を通して、EAWにおけるマニュアル本の使用についての実態を知りえただけでなく、とりわけ東アジア諸国・地域の準英語圏・非英語圏における、EAWを中心とする英語学習サポートシステムの有効性についての知見を得たことは大きな成果であった。
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