2016 Fiscal Year Research-status Report
地域活性型異文化コミュニケーション教育プログラムの構築―新潟モデルの提案―
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16K13257
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
山田 陽子 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (10388473)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
李 健泳 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (60212685)
澤村 明 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 教授 (40334643)
岸 保行 新潟大学, 人文社会・教育科学系, 准教授 (50454088)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 異文化コミュニケーション / 地域活性化 / 英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、(1)新潟で文化背景が異なるさまざまな人たちとの仕事(アルバイトを含む)経験がある、県内在住の日本人大学生と外国人留学生へのアンケート調査の準備と、(2)英国での授業の実施形態の調査とインタビュー調査を行った。
(1)アンケート調査の準備:①先行研究に基づき、調査項目を選定し、新潟で日本人との仕事経験を有する外国人留学生用の質問紙を作成した。②調査方法、調査項目、調査に使用する言語などを検証するため、予備調査を行った。③その結果と後述する英国での調査をもとに、質問紙を修正・改善した。④留学生用の質問紙をもとに、新潟で外国人との仕事経験を有する日本人大学生用の質問紙を作成し、本調査の準備をした。
(2)英国での授業の実施形態の調査とインタビュー調査:英国の3大学機関にて、①異文化コミュニケーション科目の授業の実施形態の調査、②英語を母語としない人向けの英語の授業の実施形態の調査、③授業関係者へのインタビュー調査を行った。異文化コミュニケーション教育プログラムの内容と実践方法、非英語母語話者に期待される英語運用力、そうした英語運用力の向上を目指す教育プログラムの内容と実践方法についての知見を広げた。また、この訪英時に、本研究の英国人研究協力者とも、非英語母語話者に期待される英語運用力について検討した。上記の調査、検討で得た知見を、(1)のアンケート調査の質問紙の修正・改善に反映させた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していた通り、英語圏の大学における授業の実施形態の調査とインタビュー調査を行うことができた。 アンケート調査は当初予定していなかったものであるが、当初平成28年度から実施する予定であった、北東アジアからの研修生や交流員を受け入れている新潟県内企業や自治体での調査に先立って実施する必要があると判断した。平成28年度中はアンケート調査の準備で終わったため、平成29年度に本調査を行い、調査結果をもとに調査項目を選定し、県内企業や自治体での調査を平成29年度以降行うこととする。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、まず、アンケート調査の本調査を実施する。その上で、調査結果をもとに、北東アジアからの研修生や交流員を受け入れている新潟県内企業や自治体での調査用の調査項目を選定し、県内企業や自治体での調査を実施する。また、アンケート調査の結果をもとに、北東アジアの大学の異文化コミュニケーション科目の授業の実施形態の調査と、授業担当者へのインタビュー調査を行う。
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Causes of Carryover |
平成29年3月に行った、英国での授業実施形態の調査とインタビュー調査でかかった経費の手続き処理が平成29年4月に入り込んだため、次年度使用額が生じたように見えているが、実際はほとんど繰り越していない。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アンケート調査にかかる経費(質問紙送付費など)に使用する。また、企業や自治体での調査、北東アジアの大学での調査にかかる経費(旅費など)に使用する。
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