2018 Fiscal Year Annual Research Report
Argumentative and Persuasive Discourse in Debating through Collaborative E-learning Projects
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16K13263
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Research Institution | Konan University |
Principal Investigator |
WANG MARIAN 甲南大学, 国際言語文化センター, 准教授 (00529571)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木原 恵美子 神戸大学, 大学教育推進機構, 准教授 (30611371)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 国際協働プロジェクト学習 / e-ラーニング / 議論力 / 異文化理解力 / 国際ラーニングコミュニティ形成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本プロジェクトでは、(1)EFL日本人大学生が海外の大学生と英語でオンライン討論し、そこで使用される英語にどのような言語学的特徴が見られるのかを談話分析し、(2) 海外の学生と討論することで日本の大学生の中にどのような内省や意識の変化が生じるのかをインタビュー調査することで、日本人大学生の英語の議論力と異文化理解力を伸ばす国際的な協働学習プログラムの開発を目的とした。3年間のプロジェクトを通して日本人大学生にはAアジアやヨーロッパの大学生と取り組むオンラインディベートとB台湾の大学とオンラインディスカッションや対面型ディスカッションに取り組む機会(計37.5時間)を提供した。オンライン討論後は参加学生に毎回インタビューを行い、日本人大学生に自身の経験を振り返って貰った。この内省に基づいて討論の準備と運営に関する具体的な手法が毎回調整・修正された。インタビュー調査の結果、オンライン討論とその討論に向けた準備を積み重ねることで、日本人大学生が英語による論理力、議論力、異文化理解力が段階的に向上していることを実感できていることがわかった。また全討論が文字起こしされた談話分析された結果、日本人大学生が英語で議論を展開する際には日本語での議論力が少なからず影響することが明らかになった。本プロジェクトの成果を踏まえて、今後は海外の教員とのより強固なネットワークを構築し、国際的なコミュニティを形成し、その中で日本の大学生が自信をもって自己主張し、多様な観点から論点を考察していく能力を育成するプログラム開発を目指していきたい。
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