2019 Fiscal Year Annual Research Report
Testing the Involvement Load Hypothesis: the Influence of the Mental (Task-induced Involvement Load on Memory Rention During the Vocabulary Learning Tasks
Project/Area Number |
16K13267
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Research Institution | Bunkyo Gakuin University |
Principal Investigator |
椿 まゆみ 文京学院大学, 外国語学部, 教授 (70369437)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 英語語彙 / 語彙学習タスク / 関与負荷仮説 / 仮説の検証 / 外国語としての英語(EFL) / 語彙記憶保持 / 母語の活用 / 日本人大学生 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的はLaufer氏ら(2001)のthe involvement load hypothesis(「関与負荷仮説」と研究者が訳した、以後ILHと呼ぶ)を検証することであり、語彙学習タスク効果予測に寄与することが最終目標である。ILHは、語彙学習タスクを行う際に学習者にかかる心的負荷を認知(2種類)および動機(1種類)の両面から分析し、その合計を数量化し、さらにはその指数が、語彙の記憶保持つまりタスク学習タスクの効果を予測するという画期的な仮説である。当然のこととしてこの仮説を扱った先行研究の結果を日本の大学生の英語教育に応用し、学習者の負担を少なくしたいところである。しかしながらそれは不可能である。その理由は、1)先行研究が非常に少ないこと 2)研究参加者は、日本人英語学習者とは学習環境や英語力の面でかけ離れていること、の以上2点である。特に後者は問題である。日本人の大学生は先行研究の研究参加者とは違い、1)目標言語の習熟度が比較的低い。2)英語言語使用が限定されており、英語教育の場面での日本語使用が多い。3)学習者の母語と目標言語の言語距離が遠い(語彙習得が比較的困難である)という特徴がある。そのため、日本人の大学生を研究参加者として、ILHの観点からの語彙タスク実験を行った。その語彙タスクシートは3種類あり、それらの違いは1)学習英単語を使った英文作成(タスク関与量負荷指数、以後指数と呼ぶ=4、英語使用)2)日本文の中に学習英単語を使った文作成(指数=4、日本語使用)3)学習英単語を使った文を書き写す(指数=2、英語使用)である。母語を活用した文作成と英語での文作成の比較やよく大学生が行う英文の書き写しを実験に採用した。日本人のバックグランドを踏まえた上での本研究でのILHの検証は、日本人の語彙学習要因・関与負荷量の緻密な分析・学習効果予測につながると思う。
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Research Products
(1 results)