2018 Fiscal Year Annual Research Report
A Study of Cooperative Education Based on Vocabulary Comparison between English Economics Texts and English Textbooks of Japanese Education
Project/Area Number |
16K13269
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
久井田 直之 日本大学, 経済学部, 講師 (00724973)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 既習語彙指数 / 高校英語教科書語彙 / 経済学英語語彙 / 英語で経済学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度は、昨年までに構築したコミュニケーション英語I, IIのデータにさらにコミュニケーション英語Ⅲのデータを加えて、高校コミュニケーション英語コーパス(計93冊分)を構築した。当初の予定とは異なり、研究開始年度の高校英語教科書で、この3年間の間の改訂に伴い、コミュニケーション英語IとⅡの採択教科書数が激変したため、年度をそろえて高校コミュニケーション英語コーパスを構築する必要が出た。そのためデータを構築したにも関わらず、新しく改訂された教科書をデータ化する作業を行ったために想定以上に時間がかかった。最終的には使用年度をそろえて平成29年度使用の教科書のデータ化を行い、どのような語彙を高校の英語教科書で、何%の学生が学んでいるかを示す独自の指数 (Already-Learned-Vocabulary, ALV index)を示した語彙表を作成した。この語彙表から、英語の教員ではない経済学の教員も、どのような語彙を学んできたかを容易に把握できるようになり、日本の大学生が学びやすい英語経済学のテキストの選定も可能になることを指摘した。高校コミュニケーション英語語彙表と経済学教育コンテンツのCOREプロジェクトのBetaヴァージョンの語彙表を比較し、コミュニケーション英語I,Ⅱ,Ⅲとカバー率が段階的に増えて、最終的には70.1%となることを明らかにし、既習語彙の確認および教科書語彙の見直しのきっかけになる可能性を示した。また章ごとに語彙分析と比較を行うことで、語彙負担の少ない章を見つけることができることや章ごとの語彙の重なりを考慮した語彙表の作成例を示し、語彙表の汎用性を強調した。
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