2018 Fiscal Year Annual Research Report
An attempt to redefine marginal Englishes as learning targets: creating ESP materials featuring Thai English based on Thai visitors' experiences in Japan
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16K13272
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Research Institution | Sagami Women's University |
Principal Investigator |
宮本 節子 相模女子大学, 学芸学部, 准教授 (80386896)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡辺 幸倫 相模女子大学, 学芸学部, 教授 (60449113)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 英語教育 / 特定目的のための英語 / 共通語としての英語 / 国際英語論 / タイ英語 / 観光英語 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研はKachruのWorld Englishes論においては独自の規範確立に足る使用域と機能を持たないとされる拡大円英語に属するタイ英語を、「訪日タイ人観光客とのコミュニケーションを向上させるための英語」として学習対象とし、教材化することを目的としている。 初年度(平成28年度)の学習ニーズ調査、2年目(平成29年度)の試作教材作成及び教育効果の検証を経て、最終年度である平成30年度の目標は(1)前年度の試作教材の内容と評価結果を各種関係学会で成果として発表し、内外の専門家と意見交換を行い、(2) 完成版教材の作成に至ることであった。(1)については年度の前半である6月及び7月に国際英語、及び観光分野の代表的国際学会にて各1回ずつ発表を行った。試作版教材の評価の精査を経て(2)に着手した。完成版教材(教材名:"Understanding the English of Thai Visitors" -タイ人観光客への英語接遇-)は教材開発の理論的背景、導入レクチャー、訪日タイ英語話者2名に対応する状況別聴解練習、復習、タイ英語音声付き語彙リストからなるWeb教材とし、授業用、独習用のいずれにも対応できるフォーマットとした。 2019年3月初旬に完成した教材は成果としてこれまでの研究・調査に協力してくれたタイの英語教育専門家、訪日旅行体験者、現地日系旅行会社等に報告された。完成教材は今後広く一般公開するとともに、観光・ホスピタリティ分野の英語教育カリキュラムに組み込んだ場合の教育効果を検証する予定である。
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