2017 Fiscal Year Research-status Report
北東アジアのソーシャルワーク国家資格の相互互換に向けての国際比較研究
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16K13439
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Research Institution | J. F. Oberlin University |
Principal Investigator |
白澤 政和 桜美林大学, 自然科学系, 教授 (20094477)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中谷 陽明 松山大学, 人文学部, 教授 (00198128)
石川 久展 関西学院大学, 人間福祉学部, 教授 (80222967)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソーシャルワーク |
Outline of Annual Research Achievements |
北東アジアにおけるソーシャルワークの国家資格は、日本では1987年に社会福祉士資格が創設され、韓国では1997年に同じ名称で制度化された。台湾は1997年に、中国は2004年に、社会工作士という名称で国家資格化した。これら日本、韓国、中国、台湾の4つの国等のソーシャルワーク国家資格制度に関する現状について一覧としてまとめる作業を行った。研究実績として、4つの国等について、英語、日本語、韓国語、中国語、台湾語で資料として1つの冊子としてまとめ、製本した。ここでは、①養成課程の設置の要件(定員、教員数、教員資格、実習助手の有無など)、②受験要件、③受験内容、④必要な履修科目名とそれぞれの時間数、⑤実習の時間数、⑥実習のパターン(集中、通年、分割など)、⑦実習指導を担当する教員の資格、⑧現場指導者の資格、⑨実習担当教員の訪問指導の有無、⑩演習での学生の人数制限の有無(有れば、何人)、⑪演習担当教員の資格については、比較一覧表を作成した。その際に、日本については、日本ソーシャルワーク教育学校連盟の木下めぐみ、韓国については、セゾンサイバー大学の林暁淵・長崎国際大学の裵孝承、中国については、華東理工大学のXu Rong、台湾については、国立台北看護健康科学大学の李光廷から協力を得た。 作成した4つの国等のソーシャルワーク国家資格制度に関する冊子を、中国の深センで9月26日~ 9月29日に開催された「アジア・太平洋ソーシャルワーク合同地域会議2017」に持参し、会議に参加された、日本以外の3つの国等のソーシャルワーカー養成団体の役員に対して、冊子をもとに、それぞれの国等のソーシャルワーカー養成の現状をヒヤリングした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに調査を実施し、その成果を得ている。詳細な分析についても既に行っており、いくつかの学術論文としてまとめている過程である。
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Strategy for Future Research Activity |
北東アジアにおけるソーシャルワーカー養成についての比較研究を行ってきたが、まずは、研究の成果を国際学会で発表する予定である。さらに、4つの国等での比較を広く理解してもらうために、作成した冊子を各国等でのソーシャルワーカー養成団体に配布する。また、日本ソーシャルワーク教育学校連盟のホームページにも掲載してくれるよう依頼する。 さらに、3つの国等のソーシャルワーカー養成団体の代表に依頼して、シンポジウムを企画していたが、日程的に難しいことから、3つの国等の団体代表なり理事会からの直接ヒヤリングを実施し、日本も含めて4つの国等でのソーシャルワーカー養成での課題を整理し、今回も英語、日本語、韓国語、中国語、台湾語でもって冊子を作成し、北東アジアの国等にも送付し、国際的な視点で、ソーシャルワーカー養成での課題を議論することを拡げていく。なお、日本ソーシャルワーカー教育学校連盟の代表は本研究代表者と同じであるが、今まで連盟で議論してきた課題をまとめることとする。 なお、団体の代表や理事会に直接ヒヤリングする課題は、①国会資格取得の枠組、②大学での資格取得の内容、③実習について、④演習について、⑤試験について、⑥学生の卒業後の状況について、⑦ソーシャルワーカー養成団体の組織について、⑧その他、の8点である。
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Causes of Carryover |
次年度の旅費とするため。
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