2018 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluating and Meeting the Needs of People with Dementia: Focusing on their free time
Project/Area Number |
16K13447
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Research Institution | Kobe Women's University |
Principal Investigator |
清水 弥生 神戸女子大学, 健康福祉学部, 准教授 (80280030)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉原 雅昭 大阪府立大学, 人間社会システム科学研究科, 准教授 (30264823)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症 / 生活支援 / 自己決定 / 介護サービス事業所 / 職員 / スウェーデン / 自治体 / アクティベーター |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は研究計画通り、研究代表者と研究協力者で認知症高齢者とその高齢者を支援する職員に対する2回目の調査を行った。また、スウェーデンの地方自治体における認知症支援の調査を実施している。 これまで、認知症のある人の生活ニーズ調査を2016年度に実施し、分析を進めてきたところであるが、経時的変化を見るため2018年2月から2019年2月にかけて2回目の調査を実施した。認知症のある介護サービス利用者(施設・居宅サービス)に半構造化面接およびGDS15、 KatzのADL調査を実施、その利用者を担当する職員にも調査を行った。現在分析を進めているところである。 また、2018年8月にはスウェーデンの3カ所の自治体で、カールスタッド大学の研究者の支援のもと、認知症高齢者の施設(ケアユニット)および自治体の認知症チーム(専門職の在宅支援チーム)に対するインタビュー調査を実施した。9カ所計24名の専門職から、それぞれの行っている認知症のある人への支援について聞き取り調査を実施した。その結果を研究代表者、研究分担者がそれぞれ論文で研究成果を報告している。研究代表者は、施設におけるアクティベーターや、認知症専門ホームヘルプサービスの職員の活動がどのように認知症高齢者の日常生活を支えているか、特に「楽しみ」の支援を「個人の選択を保障する」形で決定できるシステムについて成果報告を行った。研究分担者は基礎自治体における認知症高齢者支援の専門組織の、組織と業務についての調査結果から、多様な専門職が認知症高齢者とその家族の生活を支援していることを記述し、日本との差異についても若干の考察を行った。 この調査に付随して、スウェーデン・カールスタッド大学の主催で「Dementia Care in Japan Today」という研究集会を開き、これまで行ってきた研究成果の一部を発表することができた。
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