2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K13465
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Research Institution | Doshisha University |
Principal Investigator |
余語 真夫 同志社大学, 心理学部, 教授 (90247792)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金 明哲 同志社大学, 文化情報学部, 教授 (60275469)
大平 英樹 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90221837)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 感情 / 言葉 / 概念 / エピソード / 語り / テキストマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は客観的に測定・可視化が困難な主観感情の法則性を解明するために,主観感情の言語表現のテキストマイニングを試みている。平成28年度は,感情語(感情概念)の自由想起を大学生に遂行してもらい,そこで得られた感情語(感情概念)の連想の法則を数理学的に探った。研究成果は下記の学会にて報告した。 ①Masao Yogo(2017) 「Language Generates and Reforms EmotionalExperiences: The Power of Words」①李鍾賛・入江さやか・余語真夫・金明哲(2016)「感情語想起の構造」日本行動計量学会第44回大会,②紫原麟太郎・余語真夫・金明哲(2016)「感情エピソードの統計解析」日本行動計量学会第44回大会,③入江さやか・李鍾賛・余語真夫・金明哲(2016)「ネットワーク分析による自由想起された感情語の連関―性差を中心に―」計量国語学会第60回大会,④余語真夫・金明哲・入江さやか・李鍾賛・八木 匡・多田実・石倉忠夫・力丸裕・佐藤 徳・中村靖子・瓜生朋美・フィリップ・トロモヴィッチ・大平英樹(2016)「感情の可視化-テキストマイニング技術とウェアラブルセンサーを利用した感情の捕捉-」同志社大学ハリス理化学研究所2016年度研究発表大会。 当該年度の研究成果を要約すると,従来,心理学や脳科学や社会学や経済学などで客観的に理解することが困難であった主観感情の生成や変容の様相を,自由連想や生活体験のエピソードに顕れる言葉(概念)を素材にテキストマイニングすることで計量化し可視化できる。いったん計量化(数値化)された言語情報は,脳活動や身体末梢の生理活動と数理学的に関連づけて解析することが可能である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定であった中国および韓国でのデータ収集を年度内に実現できなかった。この課題は平成29年度に実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は平成28年度の研究成果を踏まえて,感情誘発刺激(顔の表情写真・音声など)に対する人々の感情の生成を言語反応と生体反応から記録し,数理解析を行う実験を実施する。
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Causes of Carryover |
当初の計画では中国と韓国の現地でのデータ収集を行う予定であったが,諸般の事情で年度内に実現できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
29年度に当初の予定である中国と韓国の現地におけるデータ収集を実施する。
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] 感情語想起の構造2016
Author(s)
李鍾賛・入江さやか・余語真夫・金明哲
Organizer
日本行動計量学会第44回大会
Place of Presentation
札幌学院大学
Year and Date
2016-08-31 – 2016-09-02
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