2018 Fiscal Year Annual Research Report
Adapting psychological therapies for people with intellectual disabilities
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16K13496
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
下山 真衣 信州大学, 学術研究院教育学系, 助教 (00609620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩佐 和典 就実大学, 教育学部, 准教授 (00610031)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 知的障害 / メンタルヘルスの不調 / 精神疾患 / 問題行動 / 心理アセスメント / PAS-ADDチェックリスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、知的障害のある人のメンタルヘルス問題の実態を明らかにすること(目的1)、メンタルヘルス上の問題を抱えた知的障害のある人への心理療法適用上の課題を検討すること(目的2)、目的1・2について他の研究者が議論するための基本的データを提供すること目的として実施してきた。 平成30年度においては、日本版PAS-ADDチェックリストを用いたわが国の知的障害のある成人を対象としたメンタルヘルスの不調の発生状況についての調査をまとめ、論文執筆し、国際誌のJournal of Intellectual Disability Researchに掲載された。海外の先行研究と同様に国内においても知的障害のある人のメンタルヘルスの不調の発生状況は一般の人に比べて高いことが示された。さらに、平成30年9~10月に知的障害のある人の精神疾患と関連要因について調査したところ、自閉スペクトラム症や問題行動との関連性が示唆された。したがって、知的障害のある人のメンタルヘルスの不調について、自閉スペクトラム症や問題行動についても考慮し、心理療法を実施する必要があると考えられる。さらに、心理療法適用上の課題について知的障害のある人に心理療法を行なっている専門家にインタビュー調査を実施し、知的障害のある人の発達や認知レベルに合わせて視覚支援をしながら実施すること、家族や関係者との連携が必要なことが見出された。 これらの結果について、知的障害のある人のメンタルヘルス研究会を平成29年6月と平成29年12月に開催し、平成29年8月には、神戸国際会議場にて日本心理臨床学会大会の自主シンポジウムでこれまでの研究について検討し、国内の知的障害者のメンタルヘルスの不調をアセスメントするツールの開発の必要性や視覚支援の工夫、問題行動との関連性について整理を行なった。
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