2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of the psychological characteristics of the elderly scale to prevent solitary death
Project/Area Number |
16K13498
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Research Institution | National Defense Medical College |
Principal Investigator |
山崎 久美子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 准教授 (30200653)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
逸見 功 日本赤十字看護大学, 看護学部, 教授 (50173563)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 尺度開発 / 高齢者 / 他者とつながれる特性 / 因子分析 / 民生委員 |
Outline of Annual Research Achievements |
「一人暮らし高齢者の他者とつながれる特性測定尺度」を開発するために、先行研究のレビューとインタビュー調査(半構造化面接)を行い、孤独死のリスクのある一人暮らし高齢者の心理行動特性24項目を作成した。民生委員538名を対象に24項目から成るアンケート調査票と基準関連妥当性を検討するための「被援助志向性尺度(以下,HPS)(田村・他,2011)」を配付し、302通が回収され、有効票は258通(男女共258名、計516名)であった。探索的因子分析を行ったところ、4因子14項目が得られた。第1因子を「他者と人間関係を築ける力」因子(6項目)、第2因子を「他者からの支援を信頼する力」因子(4項目)、第3因子を「他者に対する警戒心」因子(2項目)、第4因子を「他者からの自立心」因子(2項目)と命名した。また、検証的因子分析により尺度の適合度が高いことを確認した。 さらに、下位尺度の信頼性を検討するためにCronbachのα係数を算出した結果、「他者と人間関係を築ける力」因子でα=.86、「他者からの支援を信頼する力」因子でα=.78、「他者に対する警戒心」因子でα = .67、「他者からの自立」因子でα = .75となり、内的整合性が高いことを確認した。続いて、下位尺度の基準関連妥当性を検討するために2因子(第1因子:「援助の欲求と態度」、第2因子:「援助関係に対する抵抗感の低さ」)から成るHPSを外的基準として各尺度間の相関係数を算出した結果、HPSの2因子と本尺度の4因子間では、本尺度の第1因子および第2因子とHPSの第1因子および第2因子の間に正の相関、本尺度の第4因子とHPS の第1因子および第2因子間に負の相関、本尺度の第3因子とHPSの第1因子と第2因子間では、前者が無相関、後者が低い相関を示し、開発された本尺度の基準関連妥当性が確認された。
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