2016 Fiscal Year Research-status Report
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16K13522
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
篠原 清昭 岐阜大学, 教育学研究科, 教授 (20162612)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 少数民族 / 教育権 / 中国 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度については、以下のような調査研究事業を遂行した。 1.アイヌ民族教育調査 研究協力者の包;(内蒙古民族大学副教授)とともに、北海道沙流郡平取町立二風谷小学校等を訪問調査し、学校教育におけるアイヌ民族教育の教育課程(総合的学習)の計画と実施をヒアリングし、日本の少数民族(先住民族)教育の実態を考察した。 2.東亜国際教育検討会フォーラムにおける中間報告 東亜細亜国際教育検討会において、本メンバーにより分科会「東アジアにおける少数民族の教育権の比較研究-日本・中国・台湾を事例として-」を開催し、メンバーによる事例報告(中間報告)を以下のように行った。1.日本における少数民族の教育権‐アイヌ先住民族の場合‐・篠原清昭(日本・岐阜大学)2.中国・内蒙古における少数民族の教育権‐内蒙古族の場合-包(中国・内蒙古民族大学)3.中国・チベットにおける少数民族の教育権‐チベット族の場合‐満却頓智(中国・青海民族大学 4.台湾に少数民族の教育権‐台湾原住民族の場合‐周志宏(台湾・台北教育大学) 以上のうち、「東亜国際教育検討会フォーラムにおける中間報告」では、当初予定していたメンバーによる事例調査の完成度が高く、かなりの実績を上げることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
本年度予定された個々のメンバーによる調査研究計画は十分に執行された。むしろ、予定以上の進行の速さと実績の成果を示したといえる。特に、10月に行った東亜国際教育検討会フォーラムにおける中間報告が効果的であった。各メンバーによる個々の事例調査は完成度が高く、一定の研究成果をあげたといえる。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度の進行が予定より早いため、今年度は個々のメンバーによる事例研究とともに、一つの事例(内蒙古もしくは青海省)に焦点をあて、メンバー全員による集約的な事例調査研究を予定している。
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Causes of Carryover |
予定されていた事例研究費の一部少額になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度の共同による事例研究費の補てん。
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Research Products
(1 results)