2016 Fiscal Year Research-status Report
項目反応理論に基づく途上国における基礎学力測定のためのテスト開発に関する研究
Project/Area Number |
16K13528
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
谷口 京子 名古屋大学, 国際開発研究科, 学振特別研究員(PD) (10773012)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 容子 東邦大学, 看護学部, 助教 (10757173)
平川 幸子 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80314780)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 基礎学力 / 項目反応理論 / テスト開発 / 発展途上国 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年は、本研究の初年度であり、これまで研究の実績のあるマラウイ共和国(以下、マラウイ)に焦点を当てて、研究を行った。 まず、マラウイのシラバス・教科書・国家試験の過去問等の分析を行い、これらをもとに、基礎学力テストの枠組みを作成した。次に、これまでの研究で用いた英語と算数のテスト問題を分析した。平均値や標準偏差などに加え、項目反応理論を用い、困難度と識別力を算出し、問題ごとに分析を行った。結果から、本年度に使用できそうな問題を選出した。また、それらに加え、新たな問題を教科書・国家試験の過去問とから選出した。この両方の問題を組み合わせ、本年度用いる新しいテスト問題を作成した。 これまでの研究では、英語と算数のテストを実施していたが、新たにチェワ語とライフスキルを追加した。チェワ語はネイティブの方の力を借り、ライフスキルは保健分野の研究者の協力を得て、テスト問題を作成した。
現地調査は、9月から10月に実施した。研究の対象者は、5年生と7年生である。まず、ンカタベイ県の公立小学校1校でプレ・テストを実施し、結果から問題の修正を行った。その後、ドウワ県の公立小学校10校、ムジンバ県の公立小学校10校、ンカタベイ県の公立小学校8校の3県28校で実施した。 現在、収集したデータを処理を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初、ムジンバ県の公立小学校10校を予定していたが、これまでマラウイでの現地調査が基礎学力テストの経験があったこともあり、他の2県でも調査を実施し、予想以上にデータ収集を行うことができた。
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Strategy for Future Research Activity |
現地調査から得たデータの整理し、分析を行う。得た結果を学会発表及び論文投稿を行う。次年度は、アフリカの他の一ヶ国に焦点を当てて、現地調査を行う計画である。
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Causes of Carryover |
60000円は学外分担者に配分した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学外分担者が、本研究の実施に使用した。
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Research Products
(7 results)