• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2018 Fiscal Year Research-status Report

近代初期の言語生活と言語教育の研究-「かなのくわい」における実験と展開-

Research Project

Project/Area Number 16K13532
Research InstitutionMeikai University

Principal Investigator

田鍋 桂子  明海大学, 外国語学部, 講師 (30700223)

Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywordsかなのくわい / 国語国字運動
Outline of Annual Research Achievements

本年度は、昨年度作成した資料目録にしたがい、当時の教育系雑誌に記載の「かなのくわい」に関する記事を収集、分析し、これまで山本(1965)で指摘されていた「かなのくわい」に関する出来事、変遷などの確認と訂正、補足を行なった。日下部等に挙げられている名称は「かなのくわい」での実際の名称を翻案しており、正確ではない箇所も多くある。
また、各地で保存されているかなのくわいの雑誌について収集、整理を行なった。かなのくわいの役員および入会者数のデータの作成も行なった。この人数については、雑誌に記載があり、地方会員も含めて、典拠とともに明らかにできた。かなのくわいの雑誌には会員の執筆した刊行物の広告、刊行予告などが記載されており、実際に刊行には至らなかった書籍も多くあることが明らかになった。
さらに、今年度はかなのくわいに関する雑誌について、文体および執筆者、投稿内容のトピックについてデータベースを作成した。現在、修正、見直し中である。同じ雑誌でも紙面構成に変化がある他、国字運動の投稿の多さが目立つ。また、啓蒙的な内容も見られるが、時代によって変化があることもわかった。
かなの学校についても、これまで場所と開校されたことしかわかっていなかったが、学校の教育の目的、開校に関する事実、卒業生がいたこと、だいたいの存続時期を推定する資料を発見することができた。これらについて、来年度も引き続き研究をすすめ、まとめる予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

データベースについて、地方雑誌を含めたため。また、新たに資料が発見されたため。

Strategy for Future Research Activity

データベースの完成を急ぐ。
また、かなのくわいの学校及びかなのくわいの運営方針にかかわる手紙について、今年度論文で発表の予定である。

Causes of Carryover

一昨年度の使用金額が少なかったため及び、データベース入力について、予定よりアルバイトに依頼できなかった。

URL: 

Published: 2019-12-27  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi