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2018 Fiscal Year Annual Research Report

Pioneering Research on Restructuring of Education System and Transformation of the Role of Educational Administration Drawn on the Concept of Educational Ecosystem

Research Project

Project/Area Number 16K13541
Research InstitutionHyogo University

Principal Investigator

古田 薫  兵庫大学, 健康科学部, 教授 (40556049)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大野 裕己  滋賀大学, 教職大学院, 教授 (60335403)
山下 晃一  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 准教授 (80324987)
大谷 基道  獨協大学, 法学部, 教授 (80705939)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2019-03-31
Keywords教育エコシステム / 学級 / 相互作用 / 循環 / 役割分担 / 全体の調和 / 進化
Outline of Annual Research Achievements

教育エコシステムの最小単位の学習の場である「学級」の構造と学級におけるエコシステム的学習の可能性について調査・考察を行った。「学級」における児童生徒は、認知的能力、性格等、様々な面で異なっており、こうした多様性のもとですべての生徒が疎外されることなく効果的な学習を行うことができるためには、一人一人の差異を考慮し、強みが生かされる学習環境を整備し、授業を実施する必要がある。学級をミクロなエコシステムと見ると、①相互作用、②循環、③役割分担、④全体の調和、⑤進化の5つの要素が観察できるはずである。調査の対象とした授業では、教員の役割は、課題の設定、教材の準備、授業のファシリテート、評価のフィードバックであり、一般的な「教える」という概念とは異なっていた。しかし、このようにして教員が準備した学習環境の中で、授業は生徒の主体性に基づいて、それぞれの生徒の得意なところや性格的な特質を生かした役割分担のもとに、生徒同士の相互作用として進行していた。役割は流動的で、学習の内容によって入れ替わることがある。このような授業では、通常の授業では見られないような動機付けが起こり、生徒同士の相互作用によって、動機づけを高めあいながら、確実に知識を獲得していくことが可能となる。すなわち、動機づけと知識が生徒間を循環しているのである。一見、一人ひとりあるいはグループごとに異なる活動をしているように見えるが、すべての活動は教員が準備した課題・目標に向かっており、全体としては調和を形成しながら、生徒全員の成長という価値をもたらしていた。このように、教室内で行われる教科指導においても、「学級」においては5つの要素が観察され、エコシステムが成立していることが分かった。これを、大きな単位に広げていくことによって、より多くのアクターを巻き込んだエコシステムの構築の可能性が示された。

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Published: 2019-12-27  

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