2018 Fiscal Year Annual Research Report
Research on students' mistake in the social learing from the international perspectve
Project/Area Number |
16K13575
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Research Institution | Nippon Sport Science University |
Principal Investigator |
池野 範男 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 教授 (10151309)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 社会科教育 / つまずき / 学習困難 / 授業づくり / 比較研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、教育における学習の重要性を認識し、学習上の困難、とりわけつまずきを教師が見つけ、改善できれば、各教科の学習は一段と前進することができ、その実際の研究を外国の先行研究から成果と課題を集約し、わが国の社会科授業づくり研究へ適用し、実際の授業づくりを開発することである。 特質は、2つあった。第一は、だれしも体験するつまずきを掘り起こし、それを集積することである。つまずきの集積は、どの場面でどのように「上る」ことができないかを発見することであり、その結果、教師に支援の手立てを多様に提供することである。第二は、学習が継続させることを保証することである。つまり、持続的な学習にすることによって、学習がより高いレベルへ発展させて、その学習を継続的で、向上的なものへ転化させることができることである。 研究成果としては、通常学級の社会学習の多面的な場面でのつまずき収集とともに、世界の教室の観察によって、学力が低い子どもたち、学習速度が遅い子どもたち、また、障害を持つ子どもたちにつまずきを克服する方途を見出し、その支援を作り出し、より高い学習を保証する社会科授業づくりを開発することができた。 それは、(1)教育研究の具体的な対象を学習者の学習行動にすること、(2)学習者の授業場面での行動結果によって、その学習結果を判断すること、(3)学習結果の効果によって、学習の深化度が推定でき、学習者の学習度合いを決定し評価でき、さらにそれを改善する方策を見つけることができることという原則をみつけ、これらの3つにしたがって、社会科学習のPDCAを示し、教師が進める授業の改善から学習改善へ転換させ、教育の実質の成果を有効にさせる授業づくりを小学校社会科授業づくり(川口ほか、2018)と中学校社会科授業づくり(池野ほか、2018)で提示することができた。
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Research Products
(5 results)