2017 Fiscal Year Research-status Report
台湾での授業実践を伴ったアジア型グローバル教育の授業開発研究
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16K13576
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
小川 佳万 広島大学, 教育学研究科, 教授 (90284223)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | グローバル教育 / アジア型 / 国際理解教育 / 授業実践 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、日本におけるグローバル教育の実態とあり方を検討し、その結果を活かした授業を実際に台湾の学校で実践しながら、アジア型グローバル教育の授業開発を行うことを目的とする。その特徴は研究代表者のみならず、日々授業実践を行っている現職教員と共同で授業を開発していくことにある。さらに、アジア各国の授業内容との整合性も検討しなければならないため、研究代表者の指導学生(留学生)も検討に参加させた。 平成29年度は、前年度から継続している授業内容(コンテンツ)をつくるために、研究協力者である仙台二華高等学校の教員と数度の検討会を設け内容を検討していった。最終的に30回分の授業案を作成することと、アジア各国で使用できるもの、アジア相互の理解が深まるものという柱を建てて細部を検討していった。また、グローバル教育の実際の取り組みを見学するために、玉川学園と福山市立高等学校を訪問調査した。 平成29年度でコンテンツは7割ほど出来上がったが、その一部を授業実践で使用し修正を試みた。国内では、広島国際学院大学附属高等学校で2回、安古市高等学校で1回、基町高等学校で1回実践し、その直後に検討会を設けた。また海外では、台湾の国立台中第二高級中学と台中市立恵文高級中学、国立台東女子高級中学の3校で計4回授業実践を行い、その直後に検討を設けた。すべてのコンテンツは、アジア各国で共通して使用できるものという柱があるので、実際に事業実践を継続していくことで、どこに重点を置くべきか、どの内容は削除した方がよいのかが海外で実践することでより明確になってくる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現職教員や留学生からの助言が常時得られるため、コンテンツの作成が比較的スムーズにいき、約70%完成したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度も継続してコンテンツの開発とそれらを実際の授業で実践することで、コンテンツ全体を完成させることを目指す。また、その成果を報告書として刊行することにする。
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Research Products
(4 results)